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CNN.co.jp : お尻たたきの効果は? 子供の態度が悪化、発育に有害の可能性 研究結果 [資格・学び]

CNN.co.jp : お尻たたきの効果は? 子供の態度が悪化、発育に有害の可能性 研究結果

西洋では、お尻叩きは体罰と見なされないという時期がありました。それ以前は手を懲罰棒で叩くという体罰もよく行われていたそうです。

日本の場合は、戦中・戦後はそんな野蛮な体罰が日常的に許される時期が続きましたが、戦前はそんなことはなかったと聞いています。私の聞き間違いかも知れませんが。

身体的な懲罰にせよ、精神的な懲罰にせよ、他人を罰するというのは、個人の権利として許されていないのが民主主義を採用している世界です。罰するなら、裁判所を経由しないといけません。さもなければ、リンチ(私刑)になります。学校や家庭内での教育においても同じです。

そのへんがわかっていない人は自分の子供だからといって、ぶん殴ったり、暴言を吐いたりするのでしょう。

私自身、親から殴られたことはないのですが(母親に数年前に、いや一度殴ったことがある。申し訳なかったといまだに思っている告白されて驚きました。私はまったく記憶がありません。)、小学校で教師に2度顔を張り倒され、1度腹部に膝蹴りをされました。

当時は彼のような暴力教師は教育熱心だとして称賛される時代でした。子供の人権が無視される、本当にひどい時代でした。

あの体罰に教育的効果があったのかというと、まったくなかったと思います。私が唯一学んだのは、威圧的な権力者の意向に沿うように自分の意見を変えなければ生き残れないということだけです。「忖度」がサバイバル術になるということです。あの教師は、暴力的教育によってこの暴力的な世の中が良くなると思っていたのでしょうか。

暴力を使うのは、教師や親ばかりではありません。多くの非抑制的な権力者は罰を与えるという方法で人々をコントロールしようとします。オリンピック・パラリンピック開催期間中の首都高速道路では値上げがされた上で、使えるレーンが制限されます。守らないと罰金刑を受けます。そんなふうに行動を制限されるなら、五輪招致に賛成しなかったと恨みに思っている人や配送業者もいるかも知れません。

政府というものはつねに権力を振るう機会を狙っています。我々はそうさせないように日々チェックしておかなければいけなかったのです。政府というのは油断も隙もありません。そんな政府に何もかも委任するような間抜けなことをしてきたのが、これまでの(投票所に足を運ばなかった)日本人です。コロナ禍で少しは国家権力の恐ろしさを学習してくれたでしょうか。

教育に話を戻しますが、罰を与えることで教育しようとすると子供は萎縮します。自由な発想を恐れ、言われたとおりに動くだけになります。引いてはその自己抑制が社会の発展を止めることになるのです。教育は社会貢献の究極の姿だと思いますが、それが社会に悪影響を与えるリスクもあることは覚えておくべきでしょう。

追記(12:42):3クラス分の課題のチェックを終えました。とはいえ、早めに出してくれた分だけなので、まだ半分です。明日残り半分を片付けます。