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車通勤はいいですね [クルマ]

車通勤はいいですね。仕事中に不快なことがあっても、車で帰宅するときには運転に集中せざるをえないので、あれこれ思案せずに済み、その結果、頭がスッキリして気分転換になるからです。電車の場合は特にやることもないので、畑の肥やしにもならないようなウェブ記事を読んだりして、あれこれと無駄なことを考えてしまいます。まったくもって、時間とエネルギーの無駄です。また、車内で不快な他人との接触もあり、いやな気分が増幅されることが多々あります。そんなストレスから私を解放してくれるのが車通勤です。
 
メディアでは、「あおり運転」だのなんだのって、クルマを運転することの危険性を「あおる」報道が多いですが、実際は、みなさん安全運転を守っており、不快な気持ちになることはほぼ皆無です。高齢ドライバーの事故を目撃することもありません。もちろん、週末はひどい運転をする人が多いことは確かです。運転がもたもたしていて下手すぎたり、逆に「急」のつく行為ばかりするドライバーも多く見られます。おそらく彼らは平日、電車通勤をしている人たちなのでしょう。20代から40代の男性だと思います。私の印象にすぎませんが、50代のオジサンには、まずいないでしょう。さらに、週末は交通渋滞もひどいですし、確かに、週末の車の運転は精神衛生にとってもよくないかもしれません。

車通勤がいいのか、それとも電車バス通勤がいいのか、という二択があったとします。さて、どちらがいいのでしょうか。都会に住む人の多くはコスパを考えて、公共交通機関の利用一択でしょう。しかも、環境に良いというおまけまでつけてくれます。それはそうかもしれませんが、私はそういう考えは非常に物の見方が狭いと思います。

電車やバスは誰もが座れるような状態なら問題はありません。しかし、都会で会社通勤や通学で利用している人たちはみな満員電車の呪いを逃れることはできません。「若い頃の苦労は買ってでもせよ」なんていう人がいますが、あんなののは経験しないで済むなら、若くたって、しないほうがよいものです。あの苦痛を我慢できる人が「大人」なのだという考えがあるのかもしれませんが、あの「ドナドナ」を我慢できる人はただの奴隷です。今の言葉で言えば、「社畜」です。我々はみな奴隷状態から解放され、自分で自分をコントロールできる自由を享受することを理想として生きています。それなのになぜ自ら進んでわざわざ狭い空間にパック詰めされなければいけないのでしょうか。

しかも、そのパック状態のせいで病気になる人もいます。パニック障害を発症する人もいますし、伝染病にかかる人もいます。あの密閉空間には危険なウイルスが大量に漂っています。コロナ禍前はそれをマスクもせずに毎日吸い込んでいたのかと思うと、空恐ろしくなります。昔、東大の先生がおっしゃっていましたが、電車の中の空気の7%は、ホコリ、剥がれ落ちた皮膚、フケ、雑菌、ウイルスなどから構成されているそうです。車内に差し込む光の角度によっては、それが実感できることもあるでしょう。

また、電車やバスは、車に比べて物理的に安全とは言えません。いまどきの車は安全装備がしっかりしており、エアバッグがドアにまでついているし、さらにはスバル車には歩行者の命を守るために、ボンネットとフロントガラスの間にもエアバッグが仕込まれています。衝突を回避する装置としてアイサイトは有名でしょう。

ところが、電車や路線バスはなぜか立ったまま乗ることが強要されます。シートベルトの装着もありません。そんな危険な状態にもかかわらず、危険を回避するためにという口実で急ブレーキを踏む危険な運転手がいます。私も何度か投げ出されたことがあります。まだ怪我はしたことはありませんが、非常に危険だと感じました。この状況は大昔のインドの風景を思い出させます。あふれんばかりの乗客たちがオンボロバスにしがみついて乗っている光景です。21世紀にもなって、いまだに日本は途上国のように満員電車を走らせて平気な顔をしています。近頃は自国を「ガラパゴス」と揶揄する人が減った気がしますが、この問題に目を瞑ってしまっていること自体がガラパゴス化の深刻化の証でしょう。

車通勤の方が電車バス通勤よりも危険だとか、環境負荷が高いとか、コスパが悪いとか言われますが、だからといって、電車バス通勤が安全であると断定することはとうてい不可能です。いまは伝染病の時代ですから、密閉された空間に大量に人が集まることの危険性についてはよく理解できる方が多くなったと思います。

物事を比較し、雌雄を決する際には、ひとつのポイントだけでは不十分です。これは持ち家か賃貸かの問題にも当てはまります。ホリエモン氏や勝間和代氏やひろゆき氏みたいなお金持ちの人はコスパだけでしか物事を見ることができませんから、賃貸一択ですが、実際にはそれ以外の観点もあることを、我々は冷静になって思い出し、いろんな角度から比較検討しなければいけません。彼らのようなむだに声がでかい人に悪影響を受けないように警戒しておくべきです。

話を戻しますが、車通勤を1年近く続けてきたせいか、うつ状態から脱して、頭がスッキリしています。自分で自分をコントロールできている感覚が取り戻せているからでしょう。この数年、我々は得体のしれないものにコントロールされ続けていましたが、その正体もおぼろげながらわかってきましたし、クソみたいな陰謀論に騙されている人の数も減ってきたようですし、少しずつ明るい兆しが見えてきたように私には思えます。もちろん、それは私の錯覚かもしれません。この先、深い谷底が待っているのかもしれません。でも私は、しばらくの間、そんなことはいっさい考えず楽しく暮らしていこうと思います。



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