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【簿記2級 商業簿記】2023年度版テキストP054 サービス業の動画解説 [簿記]



正直に言って、この辺からしっかり理解していませんでした。Q1と2は大丈夫ですが、Q3以降はあやふやでした。「仕掛品」の定義すら、すらすら口から出てきません。

「仕掛品」とは、製造には取り掛かっているけれど完成までには至っていない製品とのこと。しかしながら、給料や旅費交通費もまた完成途中の製品と見なし、「仕掛品」として計上しておくという発想はわかりにくいですね。もちろん、製品を作る過程で必要としたものはすべて原価に組み入れていおかないと、奴隷労働そのものであるサービス残業というタダ働きになってしまうから、労働者にとっては都合が悪いことです。

「役務原価」は、形のある商品ではなく、形のないサービスを提供する際に掛かった費用(コスト)のこと。一方、「売上原価」は商品を仕入れたり製造したりする際に必要とする費用のことですね。「役務原価」や「売上原価」に利益をのせて販売するのがビジネスですし、その原価を把握せずに商売していたら、赤字経営になって、あっという間に会社が倒産してしまいます。

「契約資産」は、サービスの対価を受け取る権利はあるが、債権を計上できない場合に使う勘定科目。いつどのような形で代金を受け取れるのか決まっていない場合の約束みたいなものです。だから、売掛金が使えないわけです。一時的に、「契約資産」としておいて、はっきりしたことがわかったら、売掛金とか、受取手形とかに置き換えるわけです。それだけのことを、簿記では、「契約資産を取り崩し売掛金に振り替える」などと独特な言い回しで表現するので初学者はたちまち面食らってしまうわけです。

「契約負債」のほうは、簿記3級で学習した「前受金」のこと。問題文にはどちらかを使うことが指定されているはずなので、それに従えば良いとのこと。「前受金」も負債の勘定科目として覚えました。お金を先に受け取ると、商品を引き渡さなければいけないという義務が発生するので、それを負債と捉えるわけです。借金は返さないといけないというのと似ています。しかも、もし商品が顧客に渡せなければ、前受金を返さなければいけません。だから、負債なのです。単なる契約としての負債ですね。


Q5の(1)に関しては、講座を提供する契約を結んで代金を受け取った時点では、契約しただけです。まだ授業を行っていないので、行う義務が発生します。もし授業をしなかったら、返金しなければいけません。ということで、契約負債となります。したがって、右に契約負債、現金の方は左に来るわけです。

Q5の(2)に関しては、11月からスタートした講座が8割終わって、3月末の決算日を迎えたという設定です。授業料の8割の義務は果たしたわけですから、それを「役務収益」(サービスの対価)として計上します。収益の科目ですから、「役務収益」を右に置きます。それは同時にサービスを提供するための費用ですから、「役務原価」に置き換えます。「役務原価」として集約しておけば、どれくらい儲かったかを計算しやすくなるということですね。







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