SSブログ

【簿記2級 商業簿記】2023年度版テキストP112 銀行勘定調整表の動画解説 [簿記]




当座預金の場合は通帳がないので残高証明書が発行される。その残高と、当社の帳簿残高がずれている時にその調整をしなければいけません。その際、当社側の帳簿を変える場合と、銀行側に調整をお願いするものとがあります。また、銀行勘定調整表には摘要欄があり「未渡小切手」だの「通信費未通知」だのと記載しなければいけません。おそらく問題にそれが記載れているのでいちいち覚えておく必要はないでしょう。

やり方としては仕訳が必要なものは仕訳するところから始めます。最終的には、当社の帳簿と銀行口座の残高の数字が一致します。

注意すべきポイントとしては、仕訳をする場合は当社の帳簿を調整し、仕訳をしない場合は銀行残高に記載するということです。そりゃ、そうですね。銀行は、当社から見たら、他所の企業です。他企業の帳簿はいじれません。


4番の問題は「受取手形が期日決済され取り立てられたが、通知が当社に未達」とあります。これは未取立小切手と勘違いしそうになりますが、受取手形ですから、見間違えないように注意。そして、「受取手形が期日決済され取り立てられた」という文の意味は、相手先の企業が支払い手形という形で銀行側にしていた借金を支払って、当社の当座預金に入金されたという意味です。したがって、入金の通知が未達だったので、当社の帳簿の残高を加算するということです。

5番もまた何を言っているのかわかりにくいです。売掛金の回収として相手の企業から小切手を受け取って、すぐさま当座預金に預け入れたが、いまだに取り立てられていなかった、とあります。これは当社の問題ではなく、相手企業の取引銀行と当社が取引する銀行の間の問題ですので、当社側では仕訳の必要はありません。当社の取引銀行が相手企業の取引銀行からお金を受け取っていないがために、当座預金の残高が増えていないわけです。しかし、当社としては当座預金に入金した形になっているので、当社が取引している銀行側に残高を増やすように要求するという意味です。したがって、摘要欄には、「未取立小切手」と記載し、銀行側の加算の欄に数字を記入するということになります。



共通テーマ:資格・学び