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【簿記2級 商業簿記】2023年度版テキストP122 固定資産の割賦購入の動画解説 [簿記]



Q2の固定資産の割賦購入に関しての注意点は、工場建設用の土地は、当社にとって商品ではないということ。それを約束手形で支払うとのことですが、勘定科目は「営業外支払手形」を使います。割賦購入、つまり分割払いをするということですから、手数料が取られます。その分が20万円。それを5回払いにするとのこと。その勘定科目が「前払費用」(資産)になるのは理解しにくいところです。


Q3は実際に支払いが開始されるときの仕訳です。いったん「前払費用」として計上しておいたものを取り崩す形で利息を支払っていくという形を取るのがこの仕訳問題の肝です。「前払費用」(資産)の1回分を取り崩し、左側に「支払利息」(費用)を持ってきます。

Q4は圧縮記帳の問題です。FP2級でも学習しましたが、政府が企業に指導する法人税を安くするための節税方法です。そうしないと、補助金の効果が台無しになってしまうからです。(1)の問題は簡単です。国庫補助金を受けた場合は、左に現金、右に「国庫補助金受贈益」を持ってきます。

次は(2)に行きます。その補助金を使って備品を買った場合、まずは通常通り、左に備品、右に現金を置きます。問題文で「直接減額方式」を指定されているので、国庫補助金と同額の備品の金額を減らします。備品を減らすので今度は右側に備品が来ます。相手科目は「固定資産圧縮損」です。もらった国庫補助金が「固定資産圧縮損」として計上されることで、法人税がかからなくなるのです。法人税はあくまでも企業の利益にかかるものですからね。

(3)は圧縮記帳をした備品の減価償却の仕訳です。これは他の減価償却の方法と一緒です。当然ですが、取得原価は、もらった国庫補助金の分を減らします。



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