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【簿記2級 商業簿記】2023年度版テキストP144 固定資産の売却などの動画解説 [簿記]



ここは面白いですね。

Q1は間接法と直接法の2つの仕訳を書くものです。間接法は3級でやったものと同じ。直接法は、「減価償却累計額」(資産)を使わずに、備品から減少した分の資産価値をマイナスするだけです。

間接法だと「減価償却累計額」が左に来ることで、資産がその分だけ減ったことを示します。その上で、当期の「減価償却費」を計上します。売却した時に受け取ったお金があれば、それを計上します。現金で受け取った場合は現金ですが、あとでもらう場合は「未収入金」です。貸方と借方の差額がある場合は、固定資産売却益や固定資産売却損を計上します。右の場合は売却益です。


Q2は買い替えの問題で、下取りの扱いがポイントです。車の下取りが30万円だったとして、新車が300万円だったら、現金として30万円を受け取るのではなく、270万円を支払う形にします。まだ支払っていない場合は、もちろん「未払金」です。この問題は古い車を売却した場合の減価償却の仕訳と、新車購入の仕分けを合算するのが面白いところです。

Q3は固定資産の除却の問題。除却なんて日常語ではないので、何を言っているのかわからないですが、もう使わなくなったので、倉庫などにしまっておくことです。したがって、「貯蔵品」という勘定科目を使います。備品の処分価格というのが、貯蔵品の価値になります。いますぐ売却したら、いくらになるのかということでしょうか。


Q4は固定資産の廃棄の問題です。単に廃棄するので、「固定資産廃棄損」を計上するのが普通でしょう。業者に買い取ってもらうわけではなく、単純に捨てるのですから、廃棄手数料を取られることがあっても、儲かることはないはずですからね。

練習問題にはありませんが、固定資産を無償または低額で譲り受ける場合は、「固定資産受増益」が発生します。100万円の価値のある土地を現金30万円で買った場合は、70万円が「固定資産受増益」になります。

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