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翻訳家が洋書の積ん読を解消するための速読術を解説します [資格・学び]



翻訳家の堂本秋次さんが速読法を教授してくださっています。翻訳家ですから、速読ができないと商売にはなりませんよね。

でも、一般人は、そこまで速読ができなくても支障は出ないと思います。私も若い頃は教室でこういう方法論を説くことがありました。音読をやめろとか、なんとかね。結果、学生が速読できるようになったかといったら、そんなことは1年足らずでは無理に決まっているのです。

最終的に、私が至った結論は、速く読むためには、ゆっくり正確に読む練習をすることでです。文法や単語の理解を深めることは当然で、その上で、音読をして発音の勉強もしながら、行間も深く考える作業をするのです。キーワードを抜き出したり、要約をしたり、疑問点も書き込んだり。そういう精読ができるようになると、語彙力もつくし、文法理解も進むし、知識が深まるので内容も想像できるようになるし、結果、読むスピードが上がるということになるのです。

ただもちろん、その間に老眼が進み、勉強するのも億劫になり、英語学習に対する興味関心も薄れ、情報処理速度は遅くなって行きます。老いには勝てないのです。

表面的な方法論を唱えるのは簡単ですし、勉強したつもりになれますが、それは束の間のことです。ビジネス書や自己啓発本を読んで、勉強したつもりになった人と同じレベルです。

速読なんてあまりに馬鹿馬鹿しいのです。日本語だって、そんなに速度を上げて読めるものではありませんし、そうしたところで内容は頭に入ってきません。スマートフォンのニュースなんて、薄っぺらい内容しかないので、スキミングをして終わりです。読み終えた瞬間にすっかり内容を忘れているものです。TOEICの勉強と同じようなものです。私に言わせれば、ただの時間の無駄です。

積読するくらいなら、最初から本を買わないのが最善です。




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