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今日の進捗状態 [司法書士]



「結婚しないほうが幸せな男性」という表現には2通りの解釈が成立します。

一つは、女性側からすると、その男性と結婚すると苦労するから結婚しないほうがいいという意味。

もう一つは、男性側から見て、女性と結婚すると、女性に振り回されて不幸になるから、独身生活を維持していったほうがいいという意味。

このように、どちらの解釈の話をしようとしているのか瞬間的にわからないものはストレスフルな表現だと思います。


司法書士の教科書を読んでいると、それに似た表現がゴロゴロ出てきて、何を言っているのだろうかと頭を抱えこんでしまうことがよくあります。単純な例ですが、『合格ゾーン 不動産登記法II』のテキストのp.90に「死んだあとの息子の債権を担保する」という文言があります。これは、息子が死んだのかと思ったら、死んだのは父親のほうです。前の文章を正しく記憶していれば間違いませんが、日本語としておかしな表現なので、この節だけ見た場合は、「息子も死んじゃったのか?」と錯覚します。私は最初に読んだときにそういう錯誤がありました。教科書のくせに、解読に時間がかかるのは、本来あってはならないことだと思います。文学作品ではないのですからね。


LECの根本先生の『合格ゾーン』の説明はわかりやすいと評判ですが、説明口調が口語的なので、文脈依存度が高いところがあります。誰が、誰に、何が、何を、いつ、というところが明確に表現されていないところがあると、その部分を何度も読み返さないといけなくなります。また、言葉の定義がないまま、「そんなことはもうすでにわかっているでしょ?」という体で進んでいって、しばらくしてから、やっと思い出したかのように「あれはこういう意味です」定義をするところもあります。すっかり忘れてしまったのか、そのまま定義をしないところもあります。

そのうちの一つは92ページにあるのですが、根抵当権では債務者が変わっても移転登記とならず、変更登記になります、という旨が書かれているだけで、その理由が書いてありません。根抵当権は、特定の債務者に対して設定されるものではなく、その不動産に対して設定されるものですから、債務者が変わっても、所有権移転登記のように、権利が移転するわけではないというのがその理由のようです。教科書のどこにも書かれていないので、それを自分で考えたり、調べたりしなければいけないので、膨大な時間を浪費します。

他の著者のテキストを読んでもきっと同じような状態になるのでしょうが、やはり他のテキストと読み比べすることが重要なのだと改めて思い知らされています。

今朝は、根抵当権の相続から2周目の復習を始めたのですが、途中でまったくわからなくなり、振り出しに戻っています。3周目に入ったかのような状況です。












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