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妻が片付けをしません【精神科医・樺沢紫苑】 [雑感・日記・趣味・カルチャー]



「パートナーがカクカクシカジカの性格なんですが、どうすれば変えられますか?」というのは典型的な質問だそうです。答えは「他人は変えられないので、諦めて受け入れてください」とのこと。すばらしい回答だと思います。

夫婦というものは、たいてい対極的な性格の者が一緒になるそうです。そうしないと、子供が極端な性格になってしまい、環境に適応できない危険性があるからとのこと。極端な性格の人間しか生まれなければ、人類は滅亡してしまいます。平均的な性格のほうが多ければ、人類としては生き残る可能性が高くなるというのは生存戦略なのだそうです。さもありなん。

私達夫婦は似たもの夫婦ではなく、やはり性格が全然違います。私はHSP(繊細さん)ですが、妻は鈍感で、乱暴で、他人に共感できない人で、二言も三言も多い人です。一日中小言ばかりつぶやいています。私は妻の心ない言葉にいちいち傷つく日々を送っています。まさに犬猿の仲です。妻が申年で、私が戌年です。私は自分で言うのもなんですが、几帳面だし、細かいことに気がつくタイプです。ごみ捨てや細かい部分の掃除は私ばかりしています。放っておくと、我が家の台所はペットボトルダンボールや空き缶や生ゴミの山になってしまうので、私が管理するしかないのです。繊維ゴミの日が一ヶ月に2回しかないのですが、妻はゴミ袋に古着を突っ込んでおくだけで、その袋を何ヶ月も放置するということがよくあります。妻は毎日床にさっさとクイックルワイパーをかけて、ダイニングテーブルの上にアルコールスプレーをかけて消毒して掃除をした気分になっています。ところが、テーブルの上は荷物の山ができていて、食事をするスペースはまったくありません。この頃では私の席の上まで書類などがはみ出してくるようになったので、黙ってツーっと押し返して、スペースを確保するようにしています。妻の椅子の背もたれには大量の衣服やかばんが引っかかっており、ちょっと触ると、バランスを崩して後ろにバタンと倒れてしまいます。ホコリが積もっていても、カビが生えていても気にしないのです。それでいて、アルコールスプレーをかけて拭き掃除をするのには熱心なのですから、よくわかりません。

あまりにだらしなさ過ぎて、以前はイライラをつのらせていましたが、もうすっかり諦めました。妻のテリトリーには近づかず、私の視界に妻の存在が入らないようにしたからです。他人は変えられません。一緒に片付けようと提案したり、勝手に片付けたら、ヒステリックに怒鳴られるのが落ちです。野生動物の世界では、誰かのテリトリーに入ると殺される危険性があるとミニマリストのやまぐちせいこさんもおっしゃっていましたが、そのとおりだと思います。

他人を変えることはぜったいに無理です。私が変わるしかないのです。とはいえ、自分を変えるのも難しいので、諦めて、シカトするしかありません。もうお手上げです、バンザーイと。それしかありません。

片付けられない人は、いつまでも、古いものに囚われていたり、頭の中も整理できないような病気を持っているのでしょう。私は医者ではないので、そういう患者の治療はできません。精神科医の樺沢先生にとっても患者を変えることは難しいのですから、私みたいな素人にはもっと難しいでしょう。

学校の先生も子どもたちを変えようと熱心に指導して、ストレスを溜めるものですが、諦めたほうがよさそうです。わざわざストレスフルな生活を送るために教師になったわけではありませんから、子どもたちをストレスの原因として捉えることなく、放置しておくのが得策でしょう。自分で気づいてもらうまで待つのも教育だと思って、知らんぷりするのがよいと思います。そういうのも教師の責任だと思います。

ということで、他人は変えられない、と思って何事も諦めるのが肝心だということです。