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魂柱が倒れた状態のチェロで1時間ほど練習してみました [音楽・楽器]

魂柱(サウンドポスト)が倒れた状態のチェロで1時間ほど練習してみました。昨日、3週間位は練習をお預けにすると言っていたのに、もう前言撤回です。

魂柱が倒れたのは、弦高調整のためにブリッジ(駒)を外したからです。しかしながら、ブリッジを削ったので、弦高が低くなり、左手の指が辛くならなくなりました。弓で弦を弾いて音を鳴らすときに、真ん中の2つの線(G線とD線)の高さが微妙に悪いようで、たまに一緒に弾いてしまうことがありました。しかし、これは慣れの問題かもしれません。

改めて弾いてみて感じたのは、魂柱が立っていないと、響きが弱くなるということです。まったく音が出ないわけではなく、音が届く範囲が3メートル四方になるような感じです。「鳴りが悪い」という言い方を好む人がいますが、まさにその感覚です。余韻が半分程度になるので、音に豊かさがなくなり、貧相に聞こえます。。音に力強さも感じなくなりました。魂柱一本の効果の高さがよくわかりました。もちろん、入門者用のチェロですから、もともとそこまで良い音ではありませんが、さほど良くもない音がずっと悪くなった感じです。いくら左手に辛さを感じないからと言っても、ずっと弾いて音を楽しんでいたいという気持ちにはなりません。もっと上手になったら、30万円くらいでいいから、職人がちゃんと調整したチェロがほしいと思いました。

アコースティックギターの世界では、自分でブリッジやナットを削って、弦高調整をするのはふつうのようです。しかし、お金持ちの道楽である、バイオリンやチェロの世界ではまったくの邪道。もし私がきょうしつ似通っていたら、先生に怒られるか、軽蔑されるでしょうね。私はバイオリンの弓の毛替えも自分でやったことがありますが、彼らは絶対に自分ではできないと信じ込んでいるようなので、「DIYでやるなんて、楽器に対する冒涜よ!」なんてヒステリックに怒られそうです。



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