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【簿記2級 商業簿記】2023年度版テキストP080 為替予約の動画解説 [簿記]



「為替予約」というのは、外貨建てでの支払いや受け取りの時に、為替レートを固定しておくことです。商品の取引があった日の為替レートが1ドル100円だったとしても、決済日に1ドル50円とか200円になっていることも想定できます。その際に、大きな儲けが出るかもしれませんが、逆に大きな損失が出てしまうかもしれないので、少し損をするかもしれませんが、保険をかけておいて、1ドル105円で支払うという取り決めを銀行との間であらかじめ行っておくわけです。

アメリカから100ドルのものを購入したとします。その日のレートは1ドル100円だったとします。だとすると、10,000円で購入したことになります。しかし、銀行口座からの引き落としが瞬時に行われるわけではないので、決済日に1ドル110円になっているかもしれません。そうすると10,000円で買ったはずの商品が、支払い時には11,000円になったのですから、1000円分余計に支払うことになります。1,000円の損失です。

それを避ける保険が為替予約です。たとえば、1ドル105円の為替レートで予約しておけば、先ほどの例で言えば、1,000円の損失を500円の損失に抑えることができたわけです。これこそまさに保険ですね。保険会社はさまざまなリスクに対応できる保険商品を販売していますが、銀行もそれと似たような無形の商品を販売していると考えればわかりやすくなると思います。儲けが出る分には文句はないのですが、そうそう宝くじに当たるようなことばかりではありませんので、大きな損失を嫌って為替予約をする企業が存在するということですね。




簿記の教科書の練習問題は現在3周目です。1度目はなんとなく全体像を掴むために目を通しただけです。2度目はそれを前提にして、練習問題を解いて、具体的な問題の解き方はこうするのか、というイメージを掴みました。私はこの時点で、だいたいできるようになったと錯覚してしまったのです。本当は理屈を正しく理解していなかったので、解説通りに解いただけです。公式をカンニングしながら、解いただけですから、何もない状態から自分一人で公式を生み出すことはできません。その状態であることに総仕上げ問題集を解き始めた時に気付かされ、ショックを受け、やる気を失いそうになりました。しかしながら、せっかくここまで費やしてきた時間を無駄にするのは忍びないので、じっくり腰を据えて、再度基礎から積み上げ直すことにしました。その際に、他人にかんたんに説明できるようにすることを意識して学習しようと思います。その作業を通じて、自分がわかっていなかったことを改めて学習し直せるわけです。


昔、英語の教員になりたての頃、任された授業のひとつに英文法がありました。できの悪い生徒たちにもわかるような言葉遣いや発想で英文法を教えようとしたのですが、そもそも自分でもよくわかっていなかったことがわかり、愕然としました。慌てて、書店でさまざまな文法書を購入し、aとかtheのレベルから勉強し直しました。私は大学でも英語の成績は良かったので慢心していたのです。

自分の言葉でわかりやすく他人に伝えられないことというのは、何もわかっていない証拠です。テストの点数が良くても、たまたま当たっていただけで、それが本当に理解していることの証明にはなりません。だいたいの場合はわかったつもりになっているだけです。それに気づいた時に、本当にショックでした。しかし、英文法を1から勉強し直しているうちに、いままで見えていなかったものが見えるようになっていって、ほんとうに楽しくなりました。文法の学習がつまらないとか意味がないとかいう人がいますが、それはただの勘違いです。勉強しても意味がないという人は単純に勉強していないだけですよ。それはともあれ、いま30年ほど前のあの感覚を思い出しています。基本こそが重要なのであって、基本を身につけるのには膨大な時間がかかるということです。効率よく学ぶなんてことを優先するやつは、ろくな人間ではありません。













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