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考えが浅い人 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

周囲から「考えが浅い」「表面的」と思われがちな人に共通する"ある習慣" テレビを鵜呑みにしては絶対ダメ | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

よく言われることですが、考えを浅くしてしまう根本的な原因は、自分自身を客観視する「メタ認知」の能力が劣っているということです。自分の意見を複数の他人の意見と並べて相対化する訓練を怠ってきたせいで、自分の意見に近い他人の意見を知ったときに、自分の考えは正しいと信じ込んでしまうのです。それが他人の意見に振り回される要因の一つです。

世の中にはいろんなことを主張する人がいて、その人たちはそれぞれの立場での正解を述べるのですが、往々にして別の立場に立つと不正解になるものです。したがって、自分自身の意見も正解であるかもしれませんし、不正解かもしれないのです。しかも、今の自分が正解だと思っているものも、翌日には不正解だと思うこともよくあります。まさに朝令暮改です。それは自分の答えを導き出すための条件が状況の変化によって書き換わることが原因です。条件は自分が得る情報によって時々刻々変わっていくという性質があります。そんなふうに物事を相対化して見ることができないと、深い思考力が身につきません。

一方で、何事についても、何か裏があるんじゃないかと疑うような人も考えが浅いと言えます。何でもないふつうのことに、これは誰かが残した暗号ではないかといちいち疑ってかかる人が私の身近にもいますが、けっして考えが深いとは感じられません。海面にちょこんと突き出ている突起物から、これは殺人ザメに違いないと邪推する人のどこが物事を深く考えていると言えるのでしょうか。そんな人には付き合っていられません。白衣を着ている人は全員医者だと思いこむ人と同じように考えが浅いのです。

また、物事の重要性の度合いを把握できているかどうかというのも考えの深度を測る目安になります。私の身近なところに、テレビを見ながら「どうして、このタレントがこの番組に出ているのよ? 別にイケメンでもないし、誰も名前を知らないと思うよ。きっと何か芸能事務所がゴリ押ししたんだわ」とか言っている人がいるのですが、だからといって、芸能事務所やタレントが犯罪者なわけでもありません。どうしてそんなことにいちいち目くじらを立てるのか私にはまったく理解できません。しかも、それは自分の人生にとって、どれだけ重要なのかと言ったら、恐ろしく些末的なことであるはずです。

さらに、他人に対してリスペクトできない人も考えが浅いと感じます。人間は自分を世界の中心に据え、そこから見える風景を世界だと思っています。自分の背中側に広がる広大な世界は視野に入ってこないのです。自分から見える範囲しか世界ではないと思いがちです。それが想像力の欠如というものです。想像力がない人というのは、えてして他人を風景の一部として見がちです。したがって彼らは他人を尊重せず、自分と同じ人間の一人としてではなく、モノのように見るのです。そのタイプの企業家にとっては、従業員は「人材」でしかありません。彼らの目には人間は鉄くずと同じような材料に見えているのです。

かつて主婦たちが、休日を家で楽しむオジサンのことを「粗大ごみ」と呼んでも差別だと思われていなかった時代がありました。彼女たちのような人も考えが浅いと言えます。彼女たちは夫を含む他人に対してリスペクトを欠くがゆえに、相手の身になって考えることができませんし、自分に直接関わること以外には興味がありません。だから身近な人の悪口や、芸能界のゴシップが大好きなのです。彼らは半径2メートルくらいの世界に住んでいるので、世界のニュースにも国内政治にも興味がないので、選挙にすら行くこともありません。コロナ禍で政治の劣化を実感した人なら、自分の愚かさを理解できたと思いますが、いまだにそれに気づかない人も多いと思います。残念なことです。

さらに、他人に対するリスペクトがない人というのは、極端な場合、高齢者や障害者や外国人やホームレスを罵ったり、殺害したりします。そうなったらもはや人間と呼べなくなります。

いずれにせよ、考えの浅い人というのは、「メタ認知」の能力に問題を抱えています。彼らは他人に良い影響を与えることはありません。害はない人も多いのですが、極端な場合は、犯罪者にもなります。我々はそういう人たちに対する警戒心を決して手放さないようにしておく必要があります。


追記(13:40):

朝から雨。強かに降っています。18時以降に雨が止むらしいので、犬の散歩は夜になりそうです。今日は夕飯も作らなければいけないので、てんてこ舞いです。実はまだ、1クラス分の課題のチェックすら終わりません。今日のノルマは3クラスだったのですが、もう絶対に無理です。午前中のうちに1クラス分を終わらせようと奮闘していたら、クルマで駅まで連れて行けと妻に命令されたので、送っていったついでに、100均やホームセンターに行き、さらに昼ごはんを食べてからすぐに夕飯の買い出しのためにスーパーに行ったので、だいぶ時間を奪われてしまいました。そのあと、大急ぎで、1クラスの半分を終わらせたのですが、もうすでに疲れ果てています。なぜ疲れるかと言うと、学生の書いたエッセイにいちいちコメントを書かなければいけないからです。点数だけつけていれば楽なのですが、そうはいかないのです。だから、1人のエッセイにつき早くて5分だとすると、30人分では、150分になります。授業時間が105分であるので、1コマにつき255分も働いているわけです。バカバカしくてやっていられません。

今日もまた大学からメールが色々届き、その処理にも時間を奪われました。いい加減にしてほしいです。

追記(14:33):やっと1クラス分片付けました。わーい。もう1クラス分英作文のチェックはさすがにきついので、英作文ではない課題のチェックをしようと思います。学生の作文を読んでいると、頭がおかしくなりますからね。

追記(16:09):さらに3クラス分片付けました。その3クラス分の来週の課題も作成し終えました。もう今日は限界です。仕事しすぎです。今週の仕事は残り5クラス分。これから夕飯の支度をしないといけません。