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お金のことや老後の生活を考えただけで、ぴゅ~っとすきま風が吹いてきます [雑感・日記・趣味・カルチャー]

通夜も告別式もない「直葬」増加の背景 大手業者も参入(西日本新聞) - Yahoo!ニュース

マスコミに登場して偉そうに経済を語る評論家はみな比較的裕福な生活を送っているので、貧しい人たちの生活をまったく知りません。彼らが見ているのは、都会の人の暮らしぶりとか株式市場の数字です。数字は嘘をつかないとか言って気取っているような連中こそ、実は何も見ていないのです。自分たちの視野には入ってこないものはそもそも存在していないと思い違いをしています。

観光地でもないような地方に行けば、駅前がどれだけ寂れているか、そして、駅から少し離れたところに足を伸ばせば、いかに人がいないか、いたとしても、働いていない老人しかいないかがわかります。そんな光景を見て見ぬ振りをする経済ジャーナリストたちは、いつも「日本は豊かだ、豊かだ」と馬鹿の一つ覚えのように言い続けています。

実のところ、日本は歴代の自民党政権の(少子高齢化を促進し続けた)失政によって着実に貧しくなっています。我が家も老後は貧困家庭になることは間違いありません。親からの遺産を受け継げれば少しは安泰なのかもしれませんが、そんなことは現実にはありえません。相続税とやらですべて国に奪われてしまうのでしょう。私自身は「直葬」さえできるかどうかわかりません。きっと入る墓もないでしょう。

なんだか急に虚しくなってきました。お金のことや老後の生活を考えただけで、貧乏人の家には、ぴゅ~っと冷たいすきま風が吹いてきます。今はなんとか生活できていますが、働きたくても働けなくなったら、一般の会社員とは違って国民年金だけではぜったいに暮らせません。いまの仕事ができなくなったら、あとは工事現場の交通整理くらいしか働き口はないかもしれません。真夏や真冬は生き地獄ですね。あんな辛い仕事をさせられるのなら、いっそ死んだほうがましです。

他の仕事としては、掃除夫もあるのかな。ふと、黒沢清監督の映画『トウキョウソナタ』を思い起こしてしまいました。会社をクビになったことを家族に隠し続ける香川照之の悲哀は、裕福な人達にはわからないでしょうね。

困窮生活に陥ることを回避するためには、若いうちからの投資が必要なのは十分にわかっています。しかし、私のような(仕事ができない!)人間が投資できる資金は、10年間で1億円を作れるほどの額ではないのです。余裕資金が1000万円くらいあったら、10倍にできる可能性はあるかもしれませんが、せいぜい出せても50万円とか100万円とかです。50万円なら100倍、100万円なら200倍にしなくちゃいけません。1円を200円に増やす方法さえ、私の小さな脳味噌では思いつかないくらいですから、どだい無理な話です。

次男が受験したもう一つの私立高校の合格通知が届きました。おめでたいことですが、合格するのが当たり前な制度になっています。数週間後には公立高校の入試が控えています。そちらが本番です。

息子たちには、私のようにはならないように、本当にがんばってほしいです。