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初心者が富士山を登頂するのは可能??死にたくなければ万全な準備をせよ! [雑感・日記・趣味・カルチャー]



富士登山を目指している人は必聴ですね。なめるんじゃないよ、事前準備を怠るな、諦めることは恥ずかしいことではない、というお話です。体験者にはよくわかると思います。

3年前、私も長男とご来光ツアーに参加しました。20人くらいのパーティーで登頂できなかった人は2人だけでした。中年夫婦1組でしたね。オバサンのほうが駄目だったみたいです。登山口やレインコート、バックパックを含めて装備のほとんどはレンタルされていた方たちです。参加者の中には韓国人の新婚夫婦もいていつもいちゃいちゃしていましたが、あっさり登頂成功していました。よくどちらかがポシャると、「成田離婚」(死語?)みたいな感じになるそうですから、新婚夫婦には富士登山はおすすめしません。にぎやかな大学生の4人グループもいましたが、当然ですが成功です。1人は100均のビニールのレインコートを着ていて、ガイドの方に心配されていましたが、大丈夫でした。若いからですかね。でも、そのうちの1人がスマホを登山中になくしてしまって、大騒ぎしていました。その後どうなったのかわかりません。また、70代のお爺さんが40代の息子さんと一緒に参加していたのですが、難なく登頂成功でした。全員に称賛されていました。ふだんから運動されている方なのかもしれません。まさに偉業です。私が70歳になったら富士登山なんて考えもしないだろうなあと思います。

私は高校時代にも1度登頂しているので、富士登山というのは地獄であることを知っていました。うちの長男は初めてだったので、けっこうなめていたようです。この方の話にも出てきましたが、ご来光を待つまでの2時間、極寒の山頂で低体温症になりかけ死にそうになっていました。インナーにコットンのTシャツなんか着ていくという大きな過ちを犯したのと、まともな防寒着を持っていかなかったせいです。仕方がないので、私が防水対策として持っていった45Lのゴミ袋に穴を開けて服を作ってやりました。その応急処置のおかげで、息子は低体温症を回避することができ、無事帰還することができました。

富士登山をしたいと言ったのは長男のほうでしたが、ツアーの手配やら荷物の準備をしたのは私でした。その時点で長男は人任せだったわけですから、反省すべきですね。事前準備をするということは、本番の登山をシミュレーションし、予期されるトラブルに対する対策を考えるということです。

「なんとかなるよ」なんていうどこかの国のアホな首相の楽観主義みたいなものは最悪の結果をもたらします。軍隊の指揮官が楽観主義者だったら、助かる人は誰もいないでしょうね。

ともあれ、我々は運良くご来光も拝むことができました。そういうトラブルもあったので、感慨も一入(ひとしお)でした。