SSブログ

書感想文はいらない!?【精神科医・樺沢紫苑】 [本]



読書感想文の書き方も教えず、読書感想文を書かせたり、本の読み方を教えもせず、本を読めというのは馬鹿げていると樺沢先生はおっしゃっています。まったくそのとおりです。読み方も書き方もわからない状態で、どうやって読むんですか、書くんですか。

後半で、樺沢先生が紹介されているやり方で私も自分の息子に読書の仕方、感想文の書き方を教えました。小学5年の頃かな。私自身たいへん勉強になりました。


勝間和代の、読書量を増やすコツ。電子書籍をネットサーフィンのように気軽にすきま時間に読んでみよう [本]



勝間さん流のステマ(ステルスマーケティング)ですね。私の本を買ってね、と言いたいのでしょう。

勝間さんは電子書籍を買うことを勧めていますが、電子書籍は借りることもできます。アマゾンのKindle Unlimitedみたいな読み放題のサービスもあります。しかし、人気の本は読めないんだそうです。以前、楽天の雑誌が読めるサービスをただで利用していた時期がありますが、読む価値のない雑誌を読むのもバカバカしいくなって更新しませんでした。時間の無駄です。

どうせビジネス書とか自己啓発本みたいなクズしか読めないんだったら、図書館で小説の文庫本を借りて読むか、YouTubeで小説の朗読を聞くほうがよっぽどためになると思います。

私はスキマ時間を有効活用しようという人が嫌いです。そのスキマをなぜ埋めなければいけないのかまったくわかりません。10分あったら英単語を5個は覚えられるでしょ、一日に暇な時間が20分もあれば、10個ですから、1年もやれば、3650個も覚えられますとか言う英語教師は大嫌いです。というか馬鹿だと思っています。

暇な時間にボーッとするほうが頭が活性化するんだと精神科医の樺沢先生がおっしゃっていましたが、私もそう思います。色々考え事ができて、クソみたいな本を読むことに時間を費やすより頭が良くなる気がします。

私の友人でも試験監督の最中に別のクラスのテストの採点をしたりせず、ただ学生をひたすら観察したりぼーっとして考え事をするのが好きという女性の先生がいます。きっとすごく頭がいいんだと思います。実際頭がいい人なんですけどね。

前にも書きましたが、世の中に溢れる本のほとんどは、読む価値がありません。特にビジネス書や自己啓発本は、たいがいすでに知っていることです。自分の頭で考えればわかることが書いてあるだけです。

共通テーマ:

読書のデメリット【精神科医・樺沢紫苑】 [本]



アウトプットをしない読書は無駄。お金、時間、エネルギー、資源の無駄です。そのアプトプットも生産的ではないのなら、しないほうがましかもしれません。

本を書く人や、本を売る側の人にとっては、本屋に足しげく行く読書家は都合がいいカモです。そういう消費者は、自己満足のために本を読んでいることのほうが多いのでしょう。私は本をたくさん読む知性的な人間だという自己顕示欲が動機になっているに違いありません。それはまさに「浪費」です。そんな読書なんかやめたほうがいいです。

年を重ねるにつれてわかってきたことですが、人間が考えることはたいていは同じです。どの本を読んでも、同じようなことしか書いていません。新しい考え方、生き方を変えてくれるようなモノの見方に出合えることはほぼありません。

そんな本をいくら読んでも自分の人生に役に立つことはありません。自分の考え方に近い人がいるなあという安心を得られるだけでしょう。安心のために本を読む、自分は情報についていけているというだけなら、むなしいのでおやめになったほうがよいと思います。

本をたくさん読む人だからといって、その人の話が知性的かというと、そうとは限らないものです。ビジネス書ばかり読んでいるようなタイプは、たいていは馬鹿です。



共通テーマ:

【朗読】太宰治『駈込み訴え』【2019年録音】 [本]



イエス・キリストを裏切ったイスカリオテのユダの心情をつづった作品です。ユダの愛憎半ばする気持ちをゆらゆらと描く太宰の筆致は迫力も説得力もあります。太宰がユダに惹かれる理由もよくわかります。


共通テーマ:

【青空文庫朗読】太宰治『きりぎりす』 [本]



清貧だった画家の夫がどんどん成功し、世俗的で、金に汚くて、卑劣になっていくのに耐えかねた妻が書いた離縁状という形式になっています。わかるようでわからない作品です。

わからないといえば、先ほど学生からどうして私の成績が悪いのでしょうか。先生のアドバイスもちゃんと聞いているのに、という内容のメールが来て返信に困りました。そういう学生は、ネットのない時代にはいませんでしたが、いまは時々出没して私のような教員を困らせます。彼らは自分が駄目な理由が自分で分析できないからこそ、そういう成績なんだということさえわからないようです。私が苦手とする相手なので、つけこまれないように、少し厳しく返事しておきました。こういうサポートセンターみたいな仕事はほんとうに嫌です。

共通テーマ:

【朗読】太宰治『ヴィヨンの妻』 [本]



朝の犬の散歩をしながら半分まで聴いたところです。この作品は読んだことがありませんでした。何度か映画化もされているようですが、キャストがあれなので、観ていませんし、これからも観る気もありません。

物語は、妻子持ちの30男が長年飲み代を踏み倒し続け、堪忍袋の緒が切れた居酒屋の主人夫婦が家に乗りこむが、男はナイフを持ち出して逃げ出し、その後始末を若妻が担うというもの。こういう下種で不道徳な主人公が太宰作品には多いですが、これは太宰自身の私生活をある程度は反映しているのでしょう。

今朝は、昨日よりも7度くらい気温が低いらしく、通勤通学途中の人たちの合間を縫って、ポタリングを楽しんできました。とはいえ、今日も少しずつ仕事を片付けていかないと日曜日も休日にならなくなるので、少しは仕事をしておきます。

いま、洗面台で髪の毛を解かすのを終えた妻が二階に戻っていきましたが、階段を上る前にため息をつきました。息を吐くようにため息をつくのは若いころなのですが、あれが無性に気になりだしてから、私は精神を病みました。妻の咀嚼音も不快です。くちゃくちゃうるさく、気持ちが悪いので、一緒には食べません。息子たちからは咀嚼音は聞こえません。妻は他人には厳しいけれど、自分には甘い人なので、きっと親からくちゃくちゃという音を出してはいけないとしつけられたことがないのでしょう。私からはそれを言えないので、ため息と咀嚼音に20年以上も耐え続けています。





共通テーマ:

【朗読】太宰治『桜桃』 [本]



「子供より親が大事」で有名な作品です。この作品も高校生の時以来何度か読んでいます。この場合の親というのは、自分たちの親というわけではなく、自分(たち夫婦)ということです。親は子供のことばかり考えて、自分の生活をおろそかにしがち。結果、ささいなことから夫婦の間に亀裂が生じ、妻の胸の谷間に悲しみの涙が滴り落ちることになるわけです。もっと自分たちのことを大切にしなければいけないと考え直させてくれる作品でもあります。

この朗読を聴いていると、主人公が太宰自身かどうかは別として、太宰もまたHSPだったにちがいないと思ったことです。だからこそ、HSPである私は太宰に惹かれたのでしょう。妻に言いたいことをほとんど言えず、自分の中で鬱屈と溜め込んでいる様子がまさに自分と重なります。この作品は、年令を重ねると、ますます理解が深まるようになる作品に思えます。

私は下戸ですから、この夫婦げんかの小説の主人公のように飲んで憂さ晴らしはできませんが、このいやな心のわだかまりをなんとか断捨離したいものです。



共通テーマ:

【朗読】太宰治『グッド・バイ』 [本]



高校生の頃に読んで、太宰の面白さがわかった作品です。太宰治は暗い、暗いっていう人がいますけど、嘘ですよ。

主人公の男が、愛人たちと別れるために、ゲスだけれど超がつくほどの美人に本妻のふりをさせるのですが、そのゲス女に散々な目に合わされるというお話です。別れるためには仁義を尽くす男を哀れに思うと同時に滑稽に感じるのは私だけではないはずです。その悲しみと滑稽さが同居するのが太宰作品の最大の特徴だと私は思っています。





共通テーマ:

ブックオフで買い取ってもらいました [本]

午前のうちにブックオフの出張買取の人がやってきて、私の1000冊以上の蔵書を持っていってくれました。段ボール箱で19箱になりました。1週間ほどで査定結果が出て、現金が銀行口座に振り込まれるそうです。大した額にはならないでしょうけど、パソコン代に当てます。部屋がスッキリしました。

午後は、ふたたびクリーンセンターにゴミを持っていきました。本が入っていたプラスチックのケースやら、自作の窓の防音断熱材を廃棄しました。部屋が暗くなるので、気分も暗くなってしまいよくありません。楽器の音も、窓を閉めれば、さほど近所迷惑にはならないような気がします。机はすでに捨てたのですが、ワゴンの方は捨てられずにいたのですが、ようやく廃棄しました。また、15年くらい使ってきた傘も布を剥がして捨ててきました。捨てようと思ってからすでに5年は経っているのですが、これまたなかなか捨てられずにいました。そんなものばかりです。

断熱材のスタイロフォームはクリーンセンターでは捨てられないということなので、屋根裏に敷こうと思います。ほぼ意味がないと思いますが、ただ捨てるのもったいないですからね。

あとは、ハードオフに行って、不用品を買い取ってもらおうと持っています。20年前のビデオカメラなど、完全にいらないですね。でも、そういうものでも、欲しい人がいるかもしれませんので。

電子ピアノの台も使わなくなったので、買い取ってもらうつもりです。

iPodもいらないんですよね。どうしようかな。




共通テーマ:

本棚を見回してみて [本]

本棚を見回してみて、今自分に必要な本はどれだけあるのかを考えると、さほど多くはないと思います。うちにあるのは、1)かつての自分に必要だったかもしれない本、2)今の自分には不要な本、3)将来の自分にも不要だと思われる本、4)そもそも読む必要がなかった本、5)コレクションとして見栄のために買った本、のようなものばかりです。

それらの99%は今後一生読むこともない本です。今日、ブックオフの人に買い取りに来てもらって売却する本は自分の専門外の分野のものです。そういうものは手放しやすいですが、さすがに専門分野の本は残して置かなければいけません。ただ、その多くは不要な本です。価値のあるものもあるし、ないものも多くあります。価値のあるものは、メルカリなどを利用して今後徐々に売っていくつもりです。

すでに出版界は、紙媒体ではなく、電子媒体に変わっています。専門書も、電子書籍で購入することができるようになっています。本で持つ意味はほぼなくなっています。

20年以上前に私は本の内容がすべてコンピュータで検索できたら、研究者にとってどれだけ便利になるかと思っていました。ようやく今その世界が実現しました。

本に囲まれている生活が好きな人もいますが、私は昔から好きではありませんでした。地震が来たときに押しつぶされる心配もあるし、水害のときは濡れてごみになってしまうかもしれませんし、引っ越しのときは荷物が重すぎて移動が大変だし、物質としての本は、人間を脅かすものです。

結局、私の書斎に残すのは600冊程度です。書棚を机の天板を支える台として作ったので、視界に入らないようになっています。

どんな学問の分野でも、これは外せないという基本の本が数冊あります。それ以外は、ほぼゴミであると断言できます。最新の研究書の99%は読む価値はありません。


共通テーマ: