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蔓延防止等重点措置と緊急事態宣言の区別 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

政府は一転して、北海道、岡山県、広島県にも緊急事態宣言を発令することに決めたそうです。恣意的にコロコロ方針を転換するのは、きちんと定義や条件を定めるという基本的な思考が整っていないからなのでしょう。これは教育の問題なのでしょうね。

それはさておき、私は蔓延防止等重点措置と緊急事態宣言の区別がいまだに理解できていません。どうやら緊急の度合いの違いらしいのはわかったのですが、その定義に含まれる数字に根拠がなく、曖昧に思えます。

名称もおかしいです。蔓延防止等重点措置というのは、蔓延しないように重点的に感染予防措置を取るという意味であることは確かなのですが、しかしながら、それが出されているところはみなすでに蔓延してます。火事にたとえると、家の前のゴミ箱が燃やされているということを発見し、それ以上火が拡大しないように、バケツの水をぶっかける措置が蔓延防止等重点措置と呼んで良いのだと思います。ところが、すでに家が半分くらい燃えてしまっている状態で、これまでのところ政府は蔓延防止等重点措置を出しているわけです。蔓延を防ぐ気があるのでしょうか。

一方、緊急事態宣言ということは、これはもうすでに「大変だ!」という状態ですね。自分の家は完全に燃え落ち、周辺の家まで燃えているという状況です。消防車や救急車は十数台集まってきています。野次馬もわんさか集まってきて、真っ赤な炎をスマホで撮影しながら、高揚した状態です。その宣言を出した頃はすでに手遅れになっており、大量の犠牲者が出ているのです。そこまで待ってから、政府は重い腰を上げて、「じゃあ、そろそろ」なんて行っているくらいですから、めちゃくちゃです。結局、五輪開催とお金の問題なのでしょうね。五輪は開催したいし、お金は出したくないし。もはや日本の政府は分裂病です。