ギリギリは頭が悪くなる

お金も時間も余裕がないとパフォーマンスが悪くなり、リスクが増大します。追いつめられると自分の能力を最大限に発揮できると思っている人がいますが、そんな人はめったにいません。

試験勉強でもそう。いかに短期間の勉強で合格したかを自慢する人がいますが、そういう輩のまねをすると火傷をするだけです。そもそも我々は彼らとはバックグラウンドが違うのです。資格試験の場合、みな同じスタート地点だと思うかもしれませんが、実はそんなことはありません。オリンピック選手のマラソンランナーと、そこらへんのオジサンのジョガーとの違いくらいあるのです。どこにでもいるようなヨレヨレのオジサンが同じトレーニング時間でエリートのアスリートと同じレベルに到達できると思う人はいませんが、資格試験だとなめてかかるようなアホがいるんですよねえ。

話を戻しまが、時間に余裕を持って行動するのは本当に重要です。今日の職場は車で2時間近くかかるのですが、今朝は余裕をもって2時間半前に家を出ました。ヤフーカーナビの案内に従ったためにかなりの渋滞に巻き込まれましたが、なんとか30分前にたどり着けました。早めに出たおかげで心の余裕があり、事故にも遭わずに済みました。もし渋滞にも巻き込まれず、早く着いたとしたら、その時間を使って仕事をすればいいだけです。

同様に、お金の心配もしなくて済むと、毎日が楽しいですね。昨今の物価高で、私もご多分に漏れず、生活が苦しくないわけでもありませんが、昨年より収入が大幅に増えると思うだけで、楽天的な気持ちでいられます。おかげで妻や子供だけではなく、同僚や学生にも愛想良くふるまえるようになりました。心が病む大きな原因の一つは、経済的困窮に違いありません。

精神科医が考える「精神的に強くなる方法」をお伝えします【早稲田メンタルクリニック 切り抜き 精神科医 益田裕介】

まさに私がいま到達している地点は「人間万事塞翁が馬」です。人間には何でもコントロールできるわけではないんだよなあ。そういう意識を持つと、ふわっと、しなやかに生きていられます。無理を通すこともありません。できないことはできないんだよねえ、と悩まなくなります。それが精神的な強さなんだろうと思います。

相談相手に選ぶべき人、相談すべきでない人の特徴について解説します【早稲田メンタルクリニック 切り抜き 精神科医 益田裕介】

良き相談相手は成熟した人。視点が高く、複数の視点を持っていて、会話の間が自然であり、駆け引きが上手い人。知識が深く、経験値が高い人。同世代よりも、別の世代。恋愛関係に持ち込まない人。

振り返ってみて、私にはそういう相談相手はいるのかなあ、と考えてしまいました。ふと気が付いたのですが、そういえば、いないこともないですね。たった一人ですけど。同僚というか、先輩なんですが、同じ文学研究者なので、ものすごくウマが合うんですよね。彼と話しているとストレス解消になりますし、新しい知見が得られます。