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深町幸男監督、『長崎ぶらぶら節』(2000年) [映画]


長崎ぶらぶら節 [DVD]

長崎ぶらぶら節 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: DVD



長崎ぶらぶら節 - Wikipedia

長崎に実在した愛八という芸妓の話。愛八をひいきにする自らの意思で没落した男性と二人で市井に伝わる歌探しを始め、自分が幼いころに長崎に売られてきたときに、連れてきた男の人が歌っていた「長崎ぶらぶら節」を再発見するという話。

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古賀十二郎(渡哲也)は「長崎ぶらぶら節」が歌えるはずの老人がいるという情報を知り、愛八(吉永小百合)とともに駆けつけるのだが、90を超す老齢であるため記憶力が定かではない。しかし、愛八が突然その曲を思い出し、歌い出す。

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「長崎ぶらぶら節」は、愛八が、長崎の遊里に売られてきたときに、連れの男が歌っていた歌だったのだ。

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長崎を訪れた西條八十(岸部一徳)が「長崎ぶらぶら節」に興味も持ち、古賀十二郎(渡哲也)とともに作った「濱節」とカップリングしてレコードにしてくれる。八十は「東京行進曲」「蘇州夜曲」「青い山脈」で有名な作詞家、仏文学者。

レコードがヒットし、愛八はお金をこしらえるのだが、心優しい愛八はすべて困っている人たちやそれを必要としている人のために使ってしまう。

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自分の作った歌詞に愛八が節をつけ、レコードになり、「自分が生きた証」ができたことを二人は喜ぶ。

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愛八は心臓発作のために倒れてしまう。その日、自分が手塩にかけて育てた弟子のお披露目の会だったのだが、彼女は愛する古賀とは一生会わないことを決意していたために、席に行くことを拒否し、その代わりに弟子の出世を願ってお百度参りをしている途中だった。

愛八と古賀は肉体関係を持つことをやめ、その代わりに二人の恋愛を作品に昇華する。その悲恋の話と、悲しい境遇(捨て子)を経てきたゆえにこそ持つ心優しさ、他人を思う心が、ひしひしと伝わってくる作品だった。

梅次を演ずる原田知世、吉永小百合と対立する高島礼子も色気のない吉永小百合の映画に色を添えていて良かった。もちろん年増の芸妓を演ずる内海桂子の独特な存在感もこの作品の価値を高めている。



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