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ボディーブロー [雑感・日記・趣味・カルチャー]

数日前、久しぶりに会った同僚に、夏休みのお盆期間中に富士山に登ったという報告をしました。彼女は、富士山の話にはほとんど興味がなかったようで、あまり質問をしてくれなかったので、ちっとも話が盛り上がりませんでした。そのかわり、「じゃあ、今度はニイタカヤマに登ってみれば?」と言われました。「ニイタカヤマ?」と一瞬混乱したのですが、すぐに思い出しました。

新高山はもちろん台湾の最高峰です。日米開戦の日時を告げる暗号文である「ニイタカヤマノボレ一二○八」で有名ですね。調べてみたら標高は3,952mで、いまは玉山(ぎょくざん、ユイシャン)と呼ばれているとのこと。台湾が日本に統治されていた頃に明治天皇がつけた名前だそうです。

それはさておき、彼女はいつもこんなスタイルで話をするので、それがボディーブローのように堪えます。女性に圧倒的に多いのですが、一つの話題をまったく深めず、横へ横へと広げようとし、そのスキを縫って、自分のことばかり話そうとするのです。あれはストレスがあまりに溜まるので、うんざりして笑うしかありません。

もう一つは価値観がまったく違うことも堪えます。彼女には何度も私が貧乏であるということを伝えています。そんな私に、「外国に旅行に行けば」というアドバイスはまったく意味がありません。その費用を出す余裕はないのですから。だからこそ、国内で貧乏旅行を楽しんでいるのです。さらに、彼女は「国内は交通費が高いから、外国に行ったほうがいいよ」などと言って、新高山の登山は登録制であるという情報まで付け加えてくれました。そこまでくると、私にとって全く無意味な情報です。

たいてい私はどこかに行くにしても、無料の下道を多用するし、高速道路の料金とガソリン代を合わせても、飛行機代のほうがはるかに高いのが事実です。さらに、パスポートだって持っていないのですから、その取得費用にもお金がかかります。

彼女の話のパターンはいつも、「パンがないのなら、ケーキを食べれば?」みたいなことばかりです。お嬢様育ちの彼女の狂った感覚にいつも反吐が出ます。

これは別の女性の話ですが、私がウクレレの練習をしていると話と、私はギターの方が好きだと言われました。同席していた男性は、私は和太鼓が好きだと言い出して、結局、その後、和太鼓の話になって、ウクレレの話をしようとしていた私は置いてけぼりにあいました。そういうことをされると、その後、口が重くなるので、私は友人が少ないのです。

また別の友人の話ですが、彼は東京五輪の狂乱を避けて、1年間のサバティカルに行くことを計画しているそうです。行き先はアメリカです。その間に息子さんを現地のハイスクールに留学させるとのこと。そういう人生を送ることを私はずっと夢見ていたのですが、完全に夢が破れてしまいました。

今週は、同じ日本人なのに住んでいるところや見ている世界がまるで違うことを改めて思い知られて、身分制度の下の階級からいくら頑張っても這い上がれないという現実に、今日は絶望的な気分になっています。

そんな鬱屈した気持ちを忘れるために、朝から、シーツと枕カバーの洗濯をして、衣替えをし、折り畳み傘と革のカバンとペンケースに防水スプレーをかけて、部屋と水槽の掃除をし、ようやく腰を押し付けたところです。しかし、気分はすぐれません。週末に大きな台風が来るそうですが、私の頭の上にかかった真っ黒な雲も吹き飛ばしてもらいたいものです。

昨日、MacBookのOSをMojaveにアップグレードし、その後、スリープ状態にしておいたのですが、今朝、なぜか起動しなくなっていたので慌てました。原因はバッテリー切れであることがわかって安心しましたが、いつのまにか設定が変わっていたようです。私自身も誰かにハッキングされていつの間にか設定が変えられてしまっていたのかもしれません。