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俗に言う「ホリエモン」が終わってんだよ! [雑感・日記・趣味・カルチャー]

堀江貴文が“手取り14万円”に「お前が終わってんだよ」でまた無知を晒す それでもホリエモンに踊らされる自己責任厨の信者たち|LITERA/リテラ

『リテラ』の言う通りです。

いくら働いても月収14万円という人(この栄養士のような方)は日本中どこにでもいます。年収200万円以下で、共稼ぎでも世帯収入が400万円にも満たない家庭もザラでしょう。

「お前たちがそんな低賃金の会社で働くのが悪い。転職すればいい」と言うのなら、ホリエモンがその栄養士を年収1000万円で雇ったらいいじゃないですか。

世界的に見れば、日本人がますます貧しくなっているというのは事実です。日本を訪れるアジア系外国人観光客の増加はその証拠の一つです。彼らでも日本で観光ができるほど、彼らの生活レベルが向上し、逆に日本のモノやサービスがかつてのアジアのように安くなっているのです。実質賃金や可処分所得が年々減っている状況も事実です。

そういう労働環境を改善する努力を完全放棄する主張がいわゆる「自己責任論」です。その主張を無批判に受け入れてしまう思考停止の「自己責任厨」は権力者や富裕層の防護壁となり、日本の労働環境の改善を退化させてしまうのです。

現状分析をして、問題を発見し、改善策を考えるのが、いわゆる「問題解決能力」です。ホリエモンは、現状の把握も拒否し、改善策も考えないのですから、問題解決能力もないし、ただ文句を言っているだけにしか見えません。「お前が悪い、自己責任だ」という主張はワンパターンの鋳型です。何でもそこにはめれば、何かを言ってるように見えます。しかし、実のところ、議論を放棄しているだけです。そんなことはバカにでもできます。「お前のほうが終わっているんだよ」という言葉はホリエモン自身にブーメランのように帰ってくるのです。

ホリエモンの言葉はすべて、自分が「ライブドア」というインチキ投資会社(元はホームページ&ブログの提供会社)で儲けた成功者(刑務所に入りましたが!)であるということを前提にしています。彼の資産が「他人の褌で相撲」をとって得たものであることや、自分が恵まれた環境にいるという前提を意図的に忘れることが彼の論拠になっています。オリンピックの金メダリストが、「夢を諦めずに夢が実現するまで努力をすれば、(誰でも)必ず夢は実現するんだ」と言うのと同じで、自分以外の敗北者の存在を完全否定する、身勝手な主張なのです。視野が狭すぎます。