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大学の混乱ぶり [資格・学び]

「会食しません」「カラオケしません」学生に誓約求める [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

現代はプライバシーや人権に配慮することが必須の時代になのに、学生に対して「カラオケに行くな」「飲み会に行くな」「食事は一人で食べろ」などと命じ、対面授業に出る際には誓約書を提出させるなんていう行為は憲法違反なのではないかと思います。

多くの大学で行われているようですが、偶数奇数で授業に来る学生を決め、教室をギュウギュウ詰めにしないという方法も、学生の自由や学ぶ権利を奪っています。それに疑問を抱かない事務方はおかしいでしょう。私は4月中に独断で「そんなの無視して、来られる人は教室に来てください」と学生にお願いしていました。そんなものは感染対策をしているふりにすぎません。本格的な対策を講じるのなら、教室だけではなく、満員電車を利用させないように完全にオンライン授業にするしかないのです。 

人権無視というほどではありませんが、カリキュラム上でオンラインと対面を無理やり混在させているので、学生が対面授業を受けに大学に行くための電車の中でオンライン授業が始まってしまい、スマホで授業を受けなければいけないという事態も発生しているそうです。デタラメも良いところです。

ハイブリッド授業とやらも、対面授業に来ている学生を相手に授業すると、オンラインの学生は無視することになり、学生に迷惑を掛けることになります。ハイブリッド授業を首尾よく行うための環境がまったく整っていないので、同時には授業ができません。驚くことに、自宅より通信環境も悪いし、PCの性能も悪いのです。私もweb会議システムに慣れておらず、その操作のために授業開始時間よりも20分も早く教室に行っていたのにもかかわらず、機械の操作で時間を奪われ、授業時間の半分が失われたこともあります。学生がweb会議システムに入れない事態も何度も発生し、オンラインでさえ授業を受けられな学生もたくさん出ました。オンラインと言えども、対面授業をただ中継するだけですし、webカメラのケーブルが短すぎて黒板を映すことも不可能で、さらに音声まで小さくて教員の声が聞こえにくいという具合です。何もかもが急ごしらえで、教える側と教わる側のことをまったく考えていないのです。自分だったらオンライン側には絶対に回りたくないような授業をさせられていることが不服です。

人権を無視するようなことは、学生に対してだけではなく、教員に対しても行われています。学生は教室に来なくてもいいが、教員は死んでも教室に来いと要求する大学があります。緊急事態宣言下であるゆえに、学生がキャンパスに入ることさえ禁じられていのに、教員はわざわざ危険な満員電車に乗って、誰もいない教室でオンライン授業を強制されているのです。私は持病を理由に免除してもらいましたが、貧乏くじを引いた教員もいます。感染したら、労災になるのかどうかも、はっきりしていないのです。恐ろしい事態です。

すべての責任は文科省と菅政権にあります。感染拡大が収まってもいないのに、大学に対面授業をむりやりやらせようとし、できないならハイブリッドでやれ、と命令した萩生田光一文科相が最大の戦犯です。

ようやく1年かけてオンライン授業に教員も学生も慣れてきたところで、急にハイブリッド授業なるわけのわからないものをさせようとしたことが混乱の発端です。間に合せの機材だけ教室にぽんと設置しておいて、あとは教員が自分で使いこなせ、だなんて放置プレイをしただけです。そんなものは年齢や性別に関係なくできっこないのです。使いこなせるようになったとしても、理想の環境からは程遠いことは明らかです。残念ながら、ハイブリッド授業なんて、10年早かったと思います。

今日はこれからリアルタイムのオンライン授業なのですが、ハイブリッドなんかより遥かに「顧客満足度」の高い授業ができるはずです。いいかげん、ハイブリッドなんて諦めたら良いと思います。

次男の通っている高校では、対面授業を続けていますが、一人だけ持病があって自宅から授業を受けています。その生徒ひとりだけのために、Google MeetだかZoomを使って授業を中継しているそうです。それなら、ただ流しておけばいいだけですが、半分の学生がオンラインともなると、完全に無視することはできません。しかし、環境が未整備なので、無視せざるを得ないのです。オンラインの学生を巻き込んでインタラクティブな授業をしようとすれば、回線が悪いし、PCの性能が悪いので、止まったり落ちたりして、先に進まなくなります。そういう現場の事情を一切考慮しないで、やっているふりだけをするのは、自民党の得意芸ですね。


民意を無視し「玉砕五輪」へ突き進む“ワクチン後進国”日本の恐ろしさ(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

菅首相、「最低会見」で遠のく五輪開催への道(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース

菅総理か小池都知事のいずれかが6月1日に中止を発表するのかと予想していましたが、最後の最後まで悪あがきを続け、7月に入ってから、IOCののバッハ会長が決断を下すのでしょう。中止したら失敗ですが、開催するにしても、失敗は目に見えています。いずれにせよ、失敗です。このまま「転進」を続け、最終的には「玉砕」するしかないのですね。開催中止は確定ですが、政府や都からは言い出せない状況なので、国民は五輪については口をつぐんでおくのが賢明なのかもしれません。


今朝は4時起きだったので、いま8時ですが、もう眠いです。あと1時間で授業開始。いま寝たら、起きられないでしょう。ヤバいです。

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