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敬遠と嫌厭 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

長年の疑問が解決しました。細かいことですけど、以前から、「敬遠」という2つの漢字のどこに「避ける」とか「嫌う」とかの意味があるのか不思議に思っていたのですが、ようやく得心が行く答えが見つかりました。

近頃の人々は、「避ける」「回避する」の意味で、「けいえんする」と言うことが多いように思えます。「敬遠」はよく野球で、投手が強打者と真っ向勝負をするのを避けるために意図的にフォアボールオールにする戦略として使われます。私も少年時代に近所の学友と草野球に興じていたので、その頃によく使っていました。辞書を見ると、文字通り「うやまって、近づきけがさないこと」が基本的な意味として登録されています。野球の「敬遠」も、投手が打者を敬って遠ざけるのですから、その定義に準じたものになっています。

辞書にはもう一つ、「表面はうやまう様子をして、実は当たらずさわらずで親しまないこと。また、単に人や物事を避けること」とあります。この定義の後半部分は、誤った使い方が流通してしまったので、辞書に仕方がなく掲載した可能性が高いです。

「けいえん」に似た発音で、「けんえん」があります。漢字で書けば、「嫌厭」です。「きらっていやがること。いやになること」という意味です。おそらく、この嫌厭と混同して使われているのではないかと思います。

「厭」には「いとう」という読みもあります。これは「しつこくていやになる。もうたくさんだと思うこと」です。「厭」の解字の欄には、こう書いてあります。

「厭の中の部分は熊の字の一部と犬とをあわせ、動物のしつこい脂肪の多い肉を示す。しつこい肉は食べあきていやになる。厂印は上からかぶさるがけや重しの石。厭は、食べあきて、上からおさえられた重圧を感じることをあらわす。」

これがコア・ミーニングであるとするならば、たとえば、「天ぷらは胃もたれするから、多くの人たちから「けいえん」(敬遠)されています」という言い方は誤りで、「嫌厭されています」と言うべきなのでしょう。

「渋滞を敬遠する」と言っても違和感がない人も多くいらっしゃるかもしれません。もしかしたら彼らは無意識に、渋滞を敬っているのでしょう。私にはその心理はまったく理解できません。私は渋滞や行列を蛇蝎(だかつ)のごとく嫌厭するタイプですからね。



ポータブルアンプが届きました [雑感・日記・趣味・カルチャー]

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一昨日、バイオリンの弦が中国から届きました。アリエクスプレスで3700円くらいで買いました。アマゾンで買えば、5000円くらいですね。アリエクスプレスでは偽物のドミナントが販売されているという噂もありますが、その噂もデタラメかもしれません。弦交換はまだ半年以上先になりますから、私に鑑定眼があっても、真贋の判定は無理です。

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バナナプラグとポータブルアンプが届きました。

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バナナプラグもポータブルアンプももっと早く購入しておけばよかったです。昨年の夏にMacBook Proの片方のスピーカーを交換したのですが、音量を上げると、音割れして、聴けたものではありません。このポタアンを経由して、ONKYOのミニコンポのスピーカーで聴くと、心地よいサウンドに変わりました。満足です。Bluetoothの接続もスムーズです。

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今日は、午前中、妻と二人でイオンに行きました。一昨日も二人でカインズホームに行ったりして、昔みたいにけっこう仲良くしています。どうしてですかね。台風やら地震やら新型肺炎みたいな危機があると、内部の敵より外部の敵のほうが大きく見えるようになるのかもしれません。今は一時的に和解しているのかもしれないので、気を抜くことは出来ません。

私がイオンに行った理由は、メガネを作るためです。

いままで使ってきた眼鏡の欠点を店員さんに指摘されました。まったくそのとおりなので、びっくりしました。

一点目は右目の視力が過剰に低く調整されていて、左目のレンズと釣り合っておらず、そのせいで左目が疲れてしまうということ。二点目は、眼鏡の縦の長さが短いので、遠近両用のレンズが意味をなしていないということです。

老眼用になっているレンズの下側がメガネのフレームの外になって切り落とされてしまっているとのことです。

その2つの欠点をカバーする対策してもらったものを新たに作ってもらいました。出来上がるのは1週間後です。

この6、7年は、1年ごとにメガネを新調していたのですが、今回は2年ぶりになりました。貧乏生活を送っていたので、新しくメガネを買う気分になれませんでした。レンズのコーティングが剥がれ、ボロボロで汚くになっています。QOLを維持するには、やはり、ケチらずに、1年毎に作り直すべきでした。