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Not-to-do listは無駄 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

無駄を省くことは重要なことです。

私がもっとも無駄だと思うのは、無駄なことをやめようと無理に努力することです。それこそ無駄です。

昔々、経済評論家の勝間なんとかさんのベストセラーを図書館で借りて斜め読みしたことがあるのですが、その本にはやらないことリスト(not-to-do list)を作るべしということが書いてありました。

ふつうの人はTo-do listを作って、やるべきタスクを一つ一つ片付けていくものです。私も授業の最初に、今日の予定と称して、To-do listを板書することを習慣にしています。ふだんの生活でも、机の前のホワイトボードや、メモ帳にTo-do listを書いています。

そうやって、やるべきタスクを列挙しておかないと、健忘症(認知症?)の私は何もかもすぐに忘れてしまいます。さらに、To-do listの利点は、タスクを片付けていくと、一定の達成感が得られることにあります。

一方、やらないことリスト(Not-to-do list)には、ほとんど利点がありません。何をしなくていいのかを考えているだけで、いたずらに時間が経っていきます。

勝間某氏のように、奇をてらったことを言って、愚かなオフィスワーカーを驚かして、お金儲けする人たちの発想が、私は大嫌いです。そういうビジネス書を読んで、自分がまるで一流のオフィスワーカーにでもなったかのように錯覚できる人は幸せかもしれません。

あえて、私が「やらないことリスト」を作るのなら、彼女の書くような薄っぺらいビジネス書を読まないことを真っ先に入れておきます。