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フレーミング [雑感・日記・趣味・カルチャー]

「良い先生です」殴った男性教師に生徒から擁護の声 - 社会 : 日刊スポーツ

フレーミングと言っても、炎上の意味のflamingの話ではない。

人は物事を捉える際に、一定のフレーム(枠組み)で切り取って見る癖がある。たいていは、そのフレーム自体が認識されていない。この場合のフレームは、学校であり、被写体は教師と生徒だ。

いったんその学校というフレームを外して、純粋に、人間と人間という関係を見た場合、殴られた側のほうが全面的に正しくて、殴った側が本当に犯罪者なのだろうか。確かに暴力行為は許すべきではないが、暴力で制裁を加えざるを得ないほど、当該生徒は教師を故意に激高させたのは事実関係からは明らかである。生徒はいくらでも殴られないように振る舞うことができたはずだが、教師にわざと殴らせ、その模様を同級生に撮影させた。ツイッターに投稿して、炎上させる目的だったという証拠も残っている。

マスコミは、マスゴミといわれるくらい頭の悪い人たちばかりであるから、すぐさまセンセーショナルでヒステリカルな報道をしてしまった。これが、教師の人生を狂わせることになったとしたら、罪を犯しているのは誰なのか明白だろう。

他者に対するリスペクトのない人間は、一定の制裁を加えれるべきであろう。そうしなければ、世の中は悪党だらけになるだろうし、殺人や強盗だけではなく、あおり運転やオレオレ詐欺など取り締まる根拠がなくなってしまう。

この問題に関して、意見が二分されているようであるが、もちろんいずれの考え方のフレームの切り取り方によって正解になる。しかしながら、そんなことはどうでもいい。再発防止対策をできるだけ大勢の人が考える環境を整えるべきであろう。少なからず、当事者ではない人たちも、この事件を引き起こす原因になっていることを認識する必要がある。教師の権威を下げた者たちの責任でもあることを自覚してほしい。

親の“嫌韓発言”に子どもは…「韓国への感情」で親子のすれ違い 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

これは日本中の家庭で起きていることかもしれない。私は嫌韓派ではないので、自分の子供に対して、「韓国に舐められてはいけない!」みたいな幼稚な発言は絶対にしない。かりに舐められているとしたら、その原因はどこにあるのか。またこれほど敵対的な関係になってしまっている原因は何か。どうすれば解決できるか。本当に舐められているのか。舐められていると感じているのは日本人側に原因があるのではないか。という具合に、別のものの見方を探る訓練として、こういう問題を捉えるように、子どもたちには話すようにしている。

昼間からテレビばかり見ている高齢者がネトウヨ化しているというのはよく聞く話だ。テレビ局側としては、そのTV番組をよく見るような人たちから抗議を受けず、かつ喜んでもらえるような内容を放送するのであるから(それがビジネスというものだ!)、一方的で主観的な見解しか出さないことが多い。そういうものが、すべて真理だと考えるような癖をつけないように、つねに自分が無意識に当てはめてしまっているフレームそのものに焦点を当てる努力をする必要がある。

昨晩、次男が学校の宿題で、ある新聞記事について、コメントを書くという宿題をやっていたので、同じような話をした。書き手はどういう利害関係があり、その文章が掲載されたメディアはどういう人たちが読むもので、読者は誰なのか。そして、目的は何か。データは正しく集め、正しく分析されているのか、矛盾するデータはないのか。自分自身の実感とのズレはないか。そのような側面から物事を見る訓練の場として学校があるのだ。新聞に書かれているから、あるいは教科書に書かれていることだから、100%正しいという偏ったものの見方になっていけない、などという話をしておいた。私は大学生にも同じことを言い続けている。

「予想を超えた体験」にはお金を使う。ひろゆき氏の考え方 - ライブドアニュース

ひろゆき氏は年収3000万円らしい。お金にこだわらない生き方ができる年収だと思う。そういう人の考え方は、実に面白く、共感できるところがある。とにかく、誰でも言いそうなことは言わないという姿勢は、民主主義社会では、決定的に重要なことである。こういう人がもっと発言力を高められる環境を作ることが、庶民の務めであると私は思う。えてして、権力者は「この道しかない」と言って、自分が正解を持っていると言いたがるが、たいていの場合、そういう正解は、結果的に間違いになってしまうことが多い。結局は、後戻りのできない道に入り込んでしまって目的地に到着することができなかったり、到着できたとしても、大幅に遅刻することになる。効率は悪いけれど、みんなでいろんな考えを出しあって、できるだけ多くの穴を塞いでいく努力の末に、正解があるという考え方を共有していかなければいけないと私は思う。それが民主主義というものである。人は愚かな生き物であるからして、固定的なフレームに物事を収めようとする。そこから脱する努力をし続けなければ、人類は滅亡するのである。

最後に、ネトウヨ爺さんの話に戻る。テレビを見ていて、韓国側の立場に立って発言する人に対して、「あいつは在日だな」なんてことを言う父親は、もし自分の子供が韓国寄りの発言をしたら、「お前は在日だな」と言うのだろうか。だとしたら、論理的に考えれば、その親父も「在日」になる。日本中に、そういう「在日」親父が溢れかえっているのかもしれない。

まったく愚かしい人々である。

リチウムバッテリー事故急増=5年で582件、7割火災―製品機構(時事通信) - Yahoo!ニュース

リチウムイオンバッテリーは、思ったより使い方が難しいのかもしれない。電源をつないで充電しっぱなしであると、すぐに膨らんできて、劣化してしまう。また、100%充電した状態で、使わずに保管しておくのも劣化を早めてしまうようだ。中国製だろうが、日本製だろうが、あまり関係がなく、使い方の問題であるようだ。運が悪ければ、バッテリーが発火して火事になってしまう。そうならないように、使い方に注意しなければいけない。

日露首脳会談大失敗を御用メディアが必死のフォロー! でも田崎史郎は「進展あったように見せる」と安倍官邸の作戦をポロリ|LITERA/リテラ

沖縄本島ばかりではなく、日本列島もアメリカ軍に支配されている状況を放置しておいて、どうして北方領土がロシアから返還されると考えることができるのだろうか。落ち目の安倍政権の人気取りにすぎないと私はずっと思ってきたが、そのとおりだった。それより厄介なのは、マスコミの報道の仕方である。彼らがいつもフレームで物事を切り取ることしかできないからこそ、進展がないのである。


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