日本はアメリカに捨てられる

武田先生は、いずれ近いうちに日本はアメリカに捨てられると言っています。論理的に考えれば、そうなるのは確実だと、私も思っています。

その点について、リベラルも保守もわかっていないのかもしれません。というよりも、それぞれが訳あって、日本が主権国家ではないことを認めたくないのでしょう。

そのタブーには踏み込まないという暗黙の了解でもって、自分たちのアイデンティティとプライドを保っているのでしょう。意地汚いですね。

私には、リベラルはちっともリベラルには見えないし、保守はちっとも保守には見えません。リベラル派の人も保守派の人も、１９９０年代以降に発展したポストコロニアリズムをしっかり学ばないといけません。未来永劫にわたって、アメリカがなぜ日本を守らないといけないんですか。アメリカ人は日本人の傭兵ですか。そんなわけがないでしょう。

いま日本にとっての同盟国はアメリカしかいませんが、南半球の国やヨーロッパの一部の国も同盟国にするような多元的な外交を展開して、アメリカの思うままにさせないようにすることが重要です。場合によっては、日本は中国と組むことも必要でしょうね。ガス抜きのために、韓国と諍いをしている場合ではありません。もっと広い視野で物事を見ないと、国際社会から、どんどん遅れていってしまいます。