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なので [雑感・日記・趣味・カルチャー]

「なので」を文頭に用いる話し方や文章が嫌いです。文法的に間違っているものがすべて嫌いというわけではないのですが、馬鹿の一つ覚えみたいに「なので」を連発する人を鬱陶しく思います。若い人たちの間で流行している用法のようですが、年甲斐もなくオジサンやオバサンが使うのは勘弁してほしいです。虫唾が走ります。

学生と話しているときに、「なので」を使われると、「こいつ、失礼なやつだな。なめやがって!」と瞬間的に感じます。就職活動の時までに、その話し方は直す必要があることに、こいつは気づくだろうかと思います。わざわざそんなことを指摘するようなお節介な人間ではないので、右から左へと流しますけど、自分の長男もその表現を使うので、さてどうしたものかと思案しています。

「なので」の代わりになる言葉として、話し言葉の場合は「そういうわけですので」あたりが無難でしょう。「したがって」「そのため」は少し硬いですね。「それゆえ」も「よって」も「それがために」も文章語ですね。

「だから」は、昔々、学生時代に先生に対してうっかり使ってしまい、「お前は何様のつもりだ。偉そうなんだよ」とこっぴどく叱られ、トラウマになっているので、私は文章語でもできるだけ使用を避けています。

他の方法として、代替語を使わずに、「〜ですから」「〜なので」という具合に前の文とつなげ、重文として使うことも可能です。そうすれば、「なので」を独立接続詞として使わずに済みます。会話でも文章でも、表現を工夫しているぞと相手に気づかせてやれば、余裕があるところを見せられるかもしれません。