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MacBook 12のUSB-Cフレックスケーブルの故障 [コンピュータ・ネット・テレビ]

MacBook 12のUSB-C不調の原因はホコリだったことが判明した話 | SmCo memory

私のMacBook 12はすでに数週間使えない状態です。

この方の場合は、ホコリでケーブルが奥まで差し込めなかっただけという単純なトラブルだったようです。しかし、私のMacBookの穴にはホコリはたまっていないので、このような対処法ではまったく解決しませんでした。

念のためググってみたら、MacBook 12インチのUSB-Cケーブル(内部のパーツではなく、電源のケーブルの方)に不具合があって無償交換されていると言う記事を発見。しかし、いまは交換プログラムは終了しているようです。しかも、私のは2016年のモデルで、プログラムの対象になっていたのは、2015年のモデルでした。

当初、私もUSB-Cケーブルの不具合を疑って、社外品を購入してみたのですが、充電できないというトラブルは解消しませんでした。

結局、本体に組み込まれているUSB-Cのフレックスケーブルの故障であったようです。(もしかしたら、ロジックボードにも問題があるのかもしれません!)アリエクスプレスのショップに交換用の部品を注文して自分で交換したのですが、しばらく使っているうちに外付けのHDDも認識されない状態になっていることに気づきました。その後ふたたび充電ができなくなり、今に至っているわけです。今は9年前のMacBook Proを引っ張り出してきて使っています。

改めて交換部品をアリエクスプレスの別のショップに注文したところ、待てど暮せど発送する気配が見られないので、別のショップに同じものを注文しました。そちらも発送が遅々として進まず、イライラが募るばかり。そうして、数日前に3件目のショップに注文し直しました。ようやく空港まで輸送している途中らしいです。中国の空港を出発するにはさらに数日はかかり、日本の空港に到着しても、またしばらく時間がかかり、云々、という感じですから、あと2、3週間は待たされることになりそうです。中国は4000年の歴史を誇る国ですから、我々の時間の感覚とはあまりに違い過ぎます。日本でアリエクスプレスが普及するには、配送時間のあまりの遅さの問題を解決しなければいけません。

もちろん、今回のトラブルに関する私のイライラはアリエクスプレスにぶつけるべきではありません。悪いのは欠陥商品を販売したAppleです。MacBook 12は販売中止になったそうですが、当然でしょう。ただちに全商品を回収して、顧客に返金すべきだと思います。

キーを押すと戻ってこないというバタフライキーボードの問題もあって無償交換修理もありましたし、私のMacBookの場合は、クリーンインストールをしても起動や終了があまりに遅かったり、ロングスリープ明けにフリーズするというトラブルもあります。大昔の「漢字Talk」の頃の不具合だらけでのできの悪いMacを思い起こしてしまいます。

スティーブ・ジョブス以降のAppleの姿勢には大きな疑問を抱かざるをえません。いま使っている2010年頃のMacBook Proは改造するのが簡単だったのですが、それ以降の製品は、改造を極端に制限するものばかりです。顧客の自由を奪う姿勢はAppleが本来有しているはずのリベラルな姿勢とは矛盾していると思います。

さらに、Appleの問題は、「断捨離」や禅を誤解しているところにもあります。ものを減らせば減らすほど良いというような姿勢は、リスクを分散できなくなり、ユーザーにとって不都合なことが多くなります。MacBook 12インチは、USB-Cのポートと充電のポートが兼用になっていますが、それがトラブルの大きな原因です。USB-Cのデータのやりとりができなくなるトラブルがあっても、充電できればなんとか使えるのですが、ポートが一つですから、それが壊れると充電とデータのやり取りの両方ができなくなるのです。

昔、テレビとビデオがくっついている商品が販売されていました。あればビデオが壊れるとビデオの修理を頼む間、テレビが見られないし、テレビが壊れたら録画もできないという恐ろしい商品でした。私は買わなかったのですが、きっと悲惨な目にあった人も多くいたはずです。機能を別々にしておけば、どちらかが壊れた場合、片方を入れ替えるだけの出費で済むのですが(時間の無駄もありません!)、一つが壊れると2つ分が使えなくなるわけですから、こんな迷惑な商品はありません。バブル期ではないのですから、壊れたからといってすぐさま新しいものに買い換えることはできません。自分で修理できるような設計になっていないと、ユーザーが不便を強いられるのです。

とはいえ、いまはいろんな機能を1台のスマホに突っ込んでいますが、それが壊れると、恐ろしい事態が待っていることにどれくらいの数の人が気づいているのでしょうか。