「ピアノ買取」と書いてあるトラックが家の前に停車

家族は朝からショッピングモールへ。長男が成人式に出席するために、昨日ふたたび帰省したので、長男のための買い物にでも行ったのでしょう。

私はその間、犬の散歩やら、犬の服の洗濯やら、水槽の掃除やらをしていました。水槽の掃除をするために表に出ると、家の前の道路にピアノ運送業者のトラックが停まっていてびっくりしました。用事があるのは明らかに我が家ではなく、隣家です。すぐにトラックのドライバーが降りてきて、「２、３０分ほどいいですか？」と言うので、「大丈夫ですよ」と笑顔で返事しておきました。（こういうときに不機嫌な対応をすると、隣の住人も嫌な顔をするので、他人であっても隣人の関係者には極力愛想よくするのが重要です。）

どうもトラックはピアノを搬入しに来たわけではなく、引き取りに来たようです。隣家では、老夫婦と独身の息子さんの３人暮らしで、ピアノを弾きそうな人はいません。したがって、引き取りの確率のほうが高いです。おそらく娘さんが使っていたピアノを売却したのでしょう。私が記憶している限り、隣の家からピアノの音が漏れてきたことはありませんが、娘さんは結婚して家を出て、すでに大きなお子さんがいますので、彼女が子供の頃にでも弾いていたのでしょう。

うちの妻も幼少の頃に少しピアノを習っていたらしく、実家に古いオルガンがありました。数年前まで物置小屋に放り込まれていましたが、ようやく義父が売却する決意を固め、処分してくれました。私が使っているような（かろうじて）持ち運びできる電子ピアノとは違って、台とペダルがついたものだと、簡単には誰かに譲渡するために持ち運ぶことができず、専門の買取業者を利用せざるを得ないのでしょう。

ヤフオクでも、高そうな電子ピアノが激安価格でずらりと並んでいます。配送料が恐ろしく高いので、誰も手を出しません。アップライトピアノだったら横にして車に積むことはできないでしょうから、お金持ちの師弟しか所有できないものなのでしょう。