SSブログ

「9月入学」の議論こそグローバル化に反している [資格・学び]

休校中の子どもたちは本当に学んでいないのか? - 鈴木大裕|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

9月入学世論調査は「賛成」多数…「時間取り戻したい」の一方で、教員ら「今は余裕ない、許して」と悲鳴|まいどなニュース

学んでいないわけではありません。うちの高校生も大学生も課題がたっぷりあります。

大学生の息子のほうはわかりませんが、高校生のほうは教科書に書いてあることを自分で学んで、ノートを作って、テストを受けるという形になっています。テストはオンラインではなく、自分で時間を計って、自分で受けて、その写真を送るという感じです。

そんなふうにしっかり勉強しているのですから、9月入学なんかの議論をマスコミや政治家がする意味がまったくわかりません。暇なんでしょうか。子どもたちは忙しくしているんですよ。

私も教員として課題を考え、そのレポートをチェックしたり、オンライン授業をしたりして、ふだん以上に忙しいです。

世の中の人は勘違いしているんでしょう。休校期間中に、学力の差がつくというのは、ふだんでも差がついているんですから、そんな主張は論外です。

グローバル化に対応するという主張も同様に意味不明。9月に入学にしたければ、できるように制度を変えればいいだけです。世界の大部分の9月入学に合わせることが重要なのか、それとも学力を高めることが重要なのか、9月入学に賛成している人たちがしっかり考えているのか疑問です。

グローバル化に対応するというのなら、自民党が推進してきた、道徳教育や部活動や運動会や文化祭は一切廃止すべきです。学校は学問をする場所なので、道徳教育を受ける場所ではありません。スポーツだけやっていればいいわけではないのです。勉強ができなくても、スポーツが得意だから入れるような学校は世界には存在しません。グローバル化に対応するというのなら、細部を詰めてください。

教えられたことをだけをテスト対策で丸暗記するような勉強は、無意味です。私は自分が中学生の頃からそう思ってきました。40年近く前からです。呆れるほど変わりませんね。

グローバルな教育というのは、そういうことだけが重要なわけではないのです。たとえば、歴史で太平洋戦争を扱うとします。歴史的事実を暗記するのが日本の教育です。政権の考え方に即した教科書を読んで終わりです。世界における優れた教育では、たとえば、太平洋戦争のシミュレーションをします。どうすれば、日本軍はアメリカ軍に勝てたのか、という問題を設定して、いろんな調査をし、クラスの中で議論をするというわけです。そんなことを子供にうちからやってきた人間がリーダーになるのです。

そんなわけで、教育制度のせいでしょうが、日本には、安倍総理を筆頭にアホなリーダーしかいません。

教育を改革するのなら、「9月入学」という観点は捨てたほうがいいです。それこそバカみたいです。そんな議論をしているからグローバル化に置いていかれるんです。


コロナをめぐるいまの社会問題、経済問題のすべては、安倍総理の無能さと腹黒さに起因しています。自粛を要請しながら、休業補償をしなかったりするようなこと、身内びいきの縁故主義です。こういう政権を支持してきた人たちが、自分で自分の首を絞めているのですから、これこそ「自己責任」「自業自得」です。次回の選挙は必ず足を運んで、自民党と公明党以外の政党に一票を入れることをおすすめします。

何をどう抗議しても、聞く耳をもたないという政権は、早めに滅ぼすのが、自分のためです。この期に及んで、安倍政権を支持している人が、世論調査で4割というのは信じられません。私の周りでは、いつも言いますが、うちの父親ただ一人です。政治の話をすれば、みな口々に安倍批判しかしないんですよ。どういうことなんでしょうか。大メディアの世論調査がおかしいんじゃないですか。地方紙の調査だとだいたい2割だそうです。そっちのほうが真実でしょう。



共通テーマ:学校