SSブログ

エドモン・ジャベスの詩かと思った [雑感・日記・趣味・カルチャー]

tweet.png

言語を疑う砂漠の詩人、エドモン・ジャベスの詩かと思った。

自動翻訳には詩の才能がある。

乱高下に強い銘柄 [マネー・買い物]

相場の乱高下に強い"バリュー投資"の手順 (プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース

以下の4つの条件に当てはまるバリュー株(割安株)に投資すれば、株価が暴落したときにも安心していられるとのこと。

第1は「自分が事業内容を理解できる企業」を選ぶこと。

第2に「業界内で突出した競争力を持つ企業」であること。

第3に「利益が伸びていて、効率的に稼いでいて、負債が多すぎない企業」であること。

第4の基準は「将来性が期待できること」。

第3の条件に関して、具体的に見るべきポイントは以下の通り。

EPS(1株あたり純利益) 増加していること
ROE(株主資本利益率) 15%以上
ROA(総資産利益率) 7%以上
フリーキャッシュフロー 増加していること

ではウェルシアホールディングスを見てみます。

welcia.png

ウエルシアホールディングス(株)【3141】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス

ウエルシアホールディングス (ウエルシア) 【3141】:株価・株式情報 | 株探

ウエルシアホールディングス (3141) : 株価診断・理論株価 [WELCIA HOLDINGS] - みんなの株式 (みんかぶ)

EPSは増えたり減ったり        (☓)
ROE 13.2%              (☓)
ROA 5.8%           (☓)
フリーキャッシュフロー 増えているかも(○)

これは、ウェルシアがバリュー株ではないことを示しています。しかし、チャートを見ると、安心できます。直近の高値から500円ほどしか下落していないのです。100株で5万円です。しかし、もし1年前に購入していたら、およそ3000円でしたので、5000円から4500円になっても100株で15万円もの利益があります。暴落には十分耐えられます。おそらく株主優待銘柄なので、この程度のことでは手放さない株主が多いのでしょう。さすがです。2月9日の約定回数はたったの727 回です。驚くほど少ないです。

ちなみに、同日、トヨタは17,443 回、日産は16,959 回、オリエンタルランドは3597回です。

では、オリエンタルランド(株主優待銘柄)を見てみます。これも1年前に購入していたら、63万円ですから、そこから40万円ほど利益が乗っていますので、この程度の暴落は屁でもありません。こういうものを選ぶべきでしょう。

orientalland.png

EPS  順調に増加     (○)
ROE 12.7%         (☓)
ROA 9.7%     (○)
フリーキャッシュフロー 増加(○)

オリエンタルランドはほぼバリュー株と呼んで良いでしょう。いかんせん100万円は出せません。

最後に日産自動車を見てみます。

nissan.png

何かあっても下は1000円、上は1200円あたりのレンジ相場です。100株で2万円しか動きません。右肩上がりではないので、ずっと持っていても、さほど利益にはなりません。配当は高いので、1100円あたりで買って長期保有するといいのかもしれません。


EPS  今期下落      (☓)
ROE 13.8%         (☓)
ROA 3.6%     (☓)
フリーキャッシュフロー 増加(○)

バリュー株ではなさそうです。

結論を述べますが、私のように株価の下落で心を大きく乱されたくない人は、為替や政治情勢などの影響をあまり受けない銘柄を選ぶべきなのでしょう。

やはり、ウエルシアはよいのかも。オプトランは、いずれ大きく騰がって儲けることもできるのでしょうが、ボラティリティが高い銘柄なので、大きく下がることもあるでしょう。株主になったら、心穏やかではいられなくなります。


受験、識字率、マグラレン [雑感・日記・趣味・カルチャー]

長男が受験会場から帰ってきました。残るはあと1校。最後の受験日は1週間後の土曜日です。これにて打ち止め。どこかしら受かってくれればいいのですが。

息子によると、今日の試験も簡単だったとのこと。信じてよいものか、かなり不安です。来週、ひとつ発表があります。もしかしたら、息子より私たち親のほうがドキドキしているかもしれません。

東京新聞:<変革の源流 歴史学者・磯田道史さんに聞く> (6)高識字率で一気に浮上:社会(TOKYO Web)

イタリアのある研究者によると、1850年代の北欧諸国は7〜8割、英独仏は6~8割、イタリアは2、3割、ロシアは1割以下だったとのこと。一方、日本の識字率は、4割程度と見積もられるそうです。アジアの中では4割を達成していたところはなかったらしく、それが日本が他のアジア諸国よりも早く発展できた要因なのでしょう。とはいえ、その4割の中には、ひらがなは読めるという程度のものも相当に含まれているはずですから、信じてよいのかわからりません。やはり、日本の西洋化を成功させた最大の要因は、庶民の識字率ではなく、エリートの教養にあったはずです。

Grace Dyas: The dirty secrets of a Dublin Magdalene laundry

小説や映画にもなって有名になった悪名高きマグラレン洗濯所。アイルランドのダブリンにあるこの洗濯所は、実際は「堕落した女性」の収容施設で、事実上の監獄でした。監獄の中では、カトリックの神父による性的虐待が日常的に行われていたこともわかっています。この記事は、そこを舞台にしたGrace Dyasによる小説をBarry O'Connorを演劇にしたというものです。

そのマグダレン洗濯所を日本のホテルチェーンが買って、そこにホテルを建設しようとしていらしい。マグダレンにはいまなおわかっていないことがあり、それを日本人が埋もれさせてしまうことは日本人としても許せないことである。

Walking up Gardiner Street in Dublin’s north inner city, towards Sean McDermott Street, you pass many budget hotels and guesthouses. If the agreed proposal for Dublin City Council to sell the last Magdalene laundry in public ownership to a Japanese chain goes ahead, there’ll be one more budget hotel to add to them, but a piece of our grubby and shameful history will be buried forever, along with all our other secrets and lies.





楽観と悲観と思考停止と希望 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

その恋、もう終わりにした方がいいかも? お別れすべき17の理由

塩漬けする?

「通りゃんせ」の信号消滅か 音響式信号機の音が統一へ - ライブドアニュース

「通りゃんせ」と言われて、横断歩道を渡ったら、クルマに轢かれる可能性もあるからね。これは警察の責任逃れなのかな?

「不謹慎狩り」の正体…「空気読め」が猛威をふるう日本 | citrus(シトラス)

ワイドショーが風紀委員になっているので、腹立たしい思いをしております。まるで、いじめっ子です。

株価崩壊は当然だ──アメリカの好景気はフェイクだった  | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

トランプそのものがフェイクですからね。株式市場を暴走させた本人で、今回の暴落の最高責任者です。

米国株の急落は「バブル崩壊」の始まりなのか | インフレが日本を救う | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

火消し記事。

アメリカ株は「大暴落」なんてしていない | 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

もうひとつ火消し記事。そんな簡単な話ではないでしょう。禍根を残しますよ。

コラム:日米株急落後のドル円シナリオ=高島修氏

戦場は、債券から株式、そして為替へ移行してきているのかも。日本はこれから強烈な円高に進むのかな。購買力平価で見たら、1ドルは50円でもいいと思います。ラーメンもビッグマックも海外では2,000円ですからね。

日本にアジアから観光客が大勢来るのは、日本は物価が安いからです。何もかも安いのです。つまり、日本はあまりに貧乏すぎるのです。円安誘導政策によって日本の輸出関連企業を甘やかしてきた歴代の自民党政権のせいで、どんどん日本は競争力を失っているわけです。新興国にも負けつつあります。

もちろん、円高になれば、輸出関連企業の銘柄ばかりの日経225は打撃を受けます。恐ろしく下がるでしょう。日産は、日本では営業利益はマイナスですが、トランプの大規模な法人税減税で黒字になっています。トヨタも同様にその恩恵に預かっているようです。となると、日本嫌いのトランプが黙っていないので、必ずや円高に持っていくのではないかと思われます。

Iceland's new leader: 'People don't trust our politicians' | World news | The Guardian

現在のアイスランドの首相はカトリーン・ヤコブスドッティルさん。42歳の女性だ。8歳でアガサ・クリスティーを読み、修士論文は犯罪小説について。そんな彼女は、こんなことを言っている。

“Crime fiction,” she said, only half-joking, “is about not really trusting anyone. And that’s generally how politics works.”

彼女は、冗談まじりにこう言います。「犯罪小説の中で描かれるのは、本当には誰も信じられないということです。政治もそんな感じです。」

2008年にアイスランドは財政破綻し、その後、政治家や企業家の中での縁故主義や汚職やスキャンダルが次々に発覚し、まさに犯罪小説のような世界になってしまった。

そんな汚い世界を浄化するために、社会主義者で、フェミニスト、環境保護論者である彼女は、右派政権と連携し、気候変動や、性の平等、公共サービスに関する大胆な改革を推し進め、国民の政治家に対する信頼回復に努めているという。

日本もまさに腐りきっている状態。その張本人が安倍総理。安倍一味が一掃された後、日本は再生に向かうことができるのだろうか。


石牟礼道子さん死去 [本]

訃報:作家の石牟礼道子さん死去 90歳 「苦海浄土」 - 毎日新聞

石牟礼道子さん死去 水俣病を描いた小説「苦海浄土」:朝日新聞デジタル

石牟礼道子さんが亡くなった。私が読んだことがあるのは『苦海浄土』の第1部。3部構成なのだが、第1部でもあまりに長い。

『苦海浄土』は、熊本県で発生した水俣病をめぐる人々の言葉を小説にしたもの。水俣病の原因を作ったチッソの過失を訴える住民がほとんどだったはずだ考えていた私は、水俣病の患者であっても、その企業のおかげで水俣の人たちは生きていけるのだから、責めてはいけないとか、れっきとした水俣病患者であるにもかかわらず、私は患者ではないと頑固に言い張る者がいることに驚きを隠せなかった。ものごとはそう単純ではないのだ。

『苦海浄土』を読みながら、私の頭のなかでは、水俣病と東日本大震災のときの原発事故と重なった。さらには、米軍と沖縄の問題、ひいては、アメリカと日本の問題を考えてみるきっかけになるかもしれない。

この世界は苦く、そして汚い。我々はこの「苦海」に、どうやったら「浄土」を見い出せるのか。

『苦海浄土』には、水俣弁があふれ、関東の人間には、実際まったくわからないところもある。しかし、石牟礼さんの筆力のおかげで、苦もなく読み進むことができる。石牟礼さんの文章に込められた鬼気迫る迫力が、まさに自分も現場にいるかのような錯覚を覚えさせるのである。

方言を効果的に活用した点が、町田康に多大な影響を与えたという『毎日新聞』の解説は至言である。もちろん、方言の魅力を活かした作家は、宮沢賢治などもいるが、賢治と石牟礼とでは、迫力がまったく違う。

読んだことがないなら、いますぐ読むべき小説である。日本人の必読書の一つだと思う。


新装版 苦海浄土 (講談社文庫)

新装版 苦海浄土 (講談社文庫)

  • 作者: 石牟礼 道子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/07/15
  • メディア: 文庫