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高田渡「あきらめ節」 [音楽・楽器]



これは石田一松がヒットさせた「のんき節」で有名な添田唖蝉坊が作った歌です。昔はこういう政治的な演説の歌を「演歌」と言い、政治と音楽は単純に切り離せるものではありませんでした。そんな「演歌」が徐々に男女の恋愛を歌う「艶歌」に変わっていったように、政治的な意味を込められたフォークソング(大衆の歌)も、単なるラブソングに変質して行きました。詳しくは、以下の本を読んでね。


創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 (光文社新書)

創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 (光文社新書)

  • 作者: 輪島 裕介
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2010/10/15
  • メディア: 新書



もうこの本が出版されてから8年も経っているのですね。時間の流れが速すぎて、もはやついていけません。あきらめるしかありません。



こういうのを知らない人は、川上音二郎の「オッペケペー」も知らないんでしょうね。うちの息子たちは小さいときに「オッペケペー」を聞かせてやりましたけどね。





とにかく、ミュージシャンが政治的なメッセージを主張すると、音楽と政治を切り離せというとてつもない阿呆が蛆虫みたいに湧いて出てきますが、勉強不足も甚だしいです。歴史の勉強の必要でしょうし、欧米の音楽も学ぶべきです。

こういうのを私はどこで覚えたかと言うと、映画や落語からです。本だけではありません。日本の古い映画を大量に見まくった時期もあったし、落語を浴びるほど聞いていた時期もあります。

自分で言うのもなんですが、そういう素養があるので、でっち上げられた伝統や歴史には敏感に反応します。


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