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富士登山で気づいたこと [お出かけ]

富士山はゴミの山というイメージが強かったのですが、それは間違いでした。もしゴミの山だったら、世界遺産には登録されなかったでしょう。落ちているゴミは思いの外少なく、わざと捨てた感じのあるものは空のペットボトル2つだけでした見つけました。ポケットからうっかり落としてしまったような、お菓子の小さい袋などは散見しましたが、煙草の吸殻は1つも見つけられませんでした。しっかり管理されているようです。

トイレが意外ときれいで、トイレットペーパーが切れている心配はまずありません。排出物を流すときは、専用のジェットスプレーを使って、便器の底の蓋を回転させて落とします。面白い仕様です。トイレは独特のニオイがするので、トイレのニオイがすると、近くに山小屋があることに気づきます。鼻につくニオイのせいで、登山中に食べた携行食を見ると、あのニオイを思い出して、食べたくなくなりました。

トイレを使用するときは有料で、200円から300円のチップを専用の箱の中に入れます。強制ではなく、任意なので、払わない人もいるかもしれませんが、環境保全のためにきちんと払うべきです。トイレのチップ代として100円玉を10枚以上持っていくことをおすすめします。私はその情報を事前に手に入れていたので、困ることはありませんでした。ツアー客の中には、それを知らず、仲間に1000円札を崩してくれと言って、断られている人もいました。

山小屋で販売されている商品の値段は、さほど高いとは感じられませんでした。実際に買うことはありませんでしたが、わざわざ重いものを背負って登るより、現地調達するほうが、体力の消耗と天秤にかけたら、お得に感じます。また、飲料が買える自販機もあるのにも驚きました。

登山客や、山岳ガイド、また山小屋の人も、けっこうタバコを吸っています。私はタバコの煙が大嫌いで、ニオイがするたびに、咳き込んでしまうので、とても迷惑でした。吸いたい人は全員、電子タバコに切り替えてほしいと思います。酸素濃度が低いところでは、高山病になることを防ぐために、タバコは吸うべきではないので、富士登山をする予定のある人はすぐさま禁煙すべきです。

意外に歩数が稼げます。歩数がわかるスマートフォンを持っていったのですが、初日も2日目もそれぞれ2万歩になりました。

前の記事で書き忘れていましたが、頂上でご来光を待つ人は、100均でも販売されているサバイバルシートと使い捨てカイロを持っていくべきです。長い間、じっとしていると、体の芯から冷えてしまいます。

登山客の半分か、それ以上は外国人だったことも驚きでした。外国人の中で特に多いのは、タイ人、次が中国人です。もちろん韓国人もいます。中国人と思われる人は、台湾の人かもしれませんし、アメリカに住んでいる人かもしれません。

タイや中国の人たちは不十分な装備でもスタスタ登っていくことも驚きでした。スニーカーやランニングシューズに、ジーンズのズボンと半袖シャツという軽装の人も多く見かけました。彼らは雨の中、100均で販売されているような半透明のカッパを羽織っていました。そんな格好でも、頂上付近の真冬の気候を耐えられる彼らの耐久力に感心しました。日本人は彼らには到底勝てないと思いました。

帰りのジグザクのコースは、山小屋に荷物を届けるブルドーザーなども通るのですが、ジグザクの角のところに頭から突っ込んだら、今度はお尻を頭にして走り出すのです。いわゆるスイッチバックですね。箱根登山鉄道の出山信号場を想像するとわかるかもしれません。そのブルドーザーを登山客が退避する場合、ジグザク道の頂点ではなく、道の端が安全です。

いま思い出せないことが、他にもいろいろあると思いますが、特に印象に残ったのは、そういうことです。


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