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登山靴のソールの剥がれ [家・DIY・修理]

登山靴のソールの剥がれを修理してみました。結論から言えば、失敗です。

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これは8年くらい前に買ったメレルの登山靴です。富士山に履いていったら、ソールの先端(爪先部分)が剥がれてしまいました。

ボンドで接着して、ダクトテープで仮止めして、一晩置いておきました。靴専用の接着剤が売られているのは知っていますが、家にあるもので代用しました。朝、テープを剥がして確認してみたら、残念ながら、上の方の隙間は埋まっていませんでした。

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こういう靴の本体とアウターソールの接合部分はポリウレタンでできているらしく、湿気で加水分解していくとのこと。靴の寿命は3年から5年ということなので、もうとっくに寿命です。靴の甲の部分もひび割れがひどく、明らかに劣化しています。

お盆休みの時期に富士山に登ったとき、剥がれたアウターソールが岩場に打ち捨てられているのを見ました。たいていの登山の教則本に書いてありますが、よくあることなのかもしれません。山の中で靴のソールが剥がれたら洒落にならないでしょう。ガムテープやパラコードで留めることもできますが、歩きにくそうです。やはり、そんな目に遭わないためにも、この靴は履かないほうがよいのでしょう。でも、もったいないですね。

富士山を始め、過酷な環境であれば、しっかりした登山靴が必要になるのは当然です。最低でも、私の持っているメレルのトレッキングシューズくらいのものは買うべきなのかもしれません。しかしながら、低山であれば、率直に言って、普段履きできるようなハイキングシューズ(たとえば、ニューバランス)でも、大きな問題はありません。

登山を始める人にアドバイスをする動画やウェブサイトを見ると、最優先すべきことは、しっかりした登山靴を買うことと述べている人が多いのですが、高尾山あたりを想定している人の感覚からは大きくズレていると思います。気軽に始めるのであれば、最初から、そんな靴は買う必要はありません。ジョギングシューズやトレイルランニングシューズでもかまわないと思います。

登山靴というのは、毎日履けるものではないので、コストパフォーマンスが悪すぎます。たいていの人にとって、数回履いて、何年も下駄箱にしまいこんで、ダメにしてしまうというような類のものです。

登山靴は、本格的に登山をしたいと思ったときに買えばいいと思います。これからも私はそんなに良いものは買わないでしょうね。