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ディドロ効果とアップル [資格・学び]

Why new things make us sad - BBC Reel

ディドロ効果とは、自分の環境に高級なものが入ってくることで、急に自分を取り巻く空間がみすぼらしく感じ、空間全体を高級品に釣り合うようにさまざまな消費/浪費をしてしまい、その結果、かえって以前よりも居心地の悪い空間になって、不幸せになってしまうというもの。

幸せな生活を送りたければ、我々はこういう心理学的な効果を十分に理解し、賢く(スマートに)生きなければいけない。

アップル製品が一頃よりももてはやされなくなり、売れ行きが落ち、株価も下落し、アップルにぶら下がる日本を含む世界各国の企業の業績に大きな悪影響を与えている。

アップルは、我々がひとつのアップル製品を手に入れると、それとネットワークを形成する他の製品も欲しくなってしまうような悪どいシステムを構築した会社である。それはディドロ効果を企業側が積極的に活用した典型例である。

しかしながら、人間の消費/浪費には限界がある。アップルは昨年、その限度を超えてしまうような価格の製品(iPhone XS)を販売し、とうとう、アップル製品の「循環」を、庶民が断ち切らざるを得ない状況が見られるようになってきた。「冷静に考えたら、安価なAndroidでも十分だよねえ。iPhoneと同じようなことができるんだから。iPhoneよりもカメラ性能の高いAndroidスマホもあるってよ。Macとのやり取りは簡単ではなくなるかもしれないけれど、職場はWindowsPCだし、別に関係ないよね。WindowsPCだって、Huaweiとかシャオミとかの中華製品で、MacBookと同じようなデザインで、性能の高いものも出回ってきたし、もうWindowsでもいいんじゃね」と。

この10年間、MacBookもデザインはほとんど変わっていないし、スターバックスコーヒーでMacBookを開いてなにか作業をしていても、オシャレ感はまったくなくなってしまった。むしろ、「どうしてWindowsPCよりも2倍も高いMacBookを買うの? お前、馬鹿じゃね?」という視線を感じるようになりました。MacBookを人前で開くと、知能の低い消費者として見られている気がして、恥ずかしい気持ちになり、不幸になるのです。

企業側としては、「ディドロ効果」を消費者を騙すためのツールとしてたくみに活用してきましたが、スマートフォンをスマートに活用するほどの消費者がいつまでも騙され続けるほど馬鹿ではないので、だんだん企業側の手口を見破れるようになってきました。

賢明さを高めた我々一般庶民は、企業の手口にとどまらず、いずれ、国家の詐欺的な手口も見破れるようになっていくのでしょう。

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