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買われた「ランキング1位」…「選べない」消費者心理突く[虚実のはざま]第3部 粉飾のカラクリ<3> : 社会 : ニュース : 読売新聞オンライン [雑感・日記・趣味・カルチャー]

買われた「ランキング1位」…「選べない」消費者心理突く[虚実のはざま]第3部 粉飾のカラクリ<3> : 社会 : ニュース : 読売新聞オンライン

世の中にはいろんなランキングがありますが、どれもこれも私は信用していません。誰かが得になるように意図的に操作しているだけの場合が多いと思っています。

今日、「住みやすい場所ランキング」という記事をちらっと見ましたが、順位を決める基準が極めてあいまいですし、誰がそんなものを調べたのかもよくわかりませんでした。住みやすさというのは主観的なものです。周りに富裕層が多く住んでいるから住みやすいとか、巨大なショッピングモールが近くにあるから住みやすいという感じでポイントを決めているようですが、住みやすいと感じるのは人それぞれです。価値観の問題です。客観的な指標で比較をしてもまったく意味がないことです。もちろん市県民税や水道代というものは比較するのは意味があることですが、全体のバランスを考えないと、そこが暮らしやすいのかどうかなど判断ができるはずもありません。実際に住んでみて比較したわけではないので、本当のところは誰にもわかりません。

順位をつける場合は、テレビやパソコンのような家電だったら、販売台数という基準でつけることは容易です。しかしながら、売れているから良いとは限りません。売れていなくても良いものはありますし、売れているけれども、すぐ壊れるものもあります。当たり前のことですが、人はランキングを見ると、疑うことなく完全に信用してしまう困った癖があるようです。

アマゾンでもレビュー数が多いものが信用できる商品であって、まったく同じ商品であっても別のショップが出品していて、レビュー数が少ないと信用できない商品だと思いがちです。もちろん、レビュー数の少ないショップが偽物を販売している可能性もあります。しかし、案外知られていないことかもしれませんが、「当店の偽物が出回っています。この商品を販売しているのはこのショップだけです」と明示しているショップが堂々と偽物を販売しているケースがアマゾンではよくあります。

人間というものはみな自分の立場が有利になるように誘導する傾向があります。人間は偏見の塊なのです。私もそうです。他人は自分を偏見によって操作しようとしているし、自分も他人を偏見で操作しようとしているということは自覚しておくべきです。

価格コムにはいくつかのランキングがあるので、具体的な例を見ていきたいと思います。

価格.com - 薄型テレビ・液晶テレビ 注目ランキング

注目度を図る方法が曖昧です。根拠がありません。恣意的に決めているのかもしれません。これは明らかに主観的な指標です。

価格.com - 薄型テレビ・液晶テレビ 満足度ランキング

満足度というのも、レビューアーの主観で決められたものですが、その商品を買った人がすべてレビューするわけではないし、その人の主観に過ぎません。またレビューというのものは、買ったすぐに書くものであって、10年後に書いても意味がありません。少なくとも保証期間が過ぎてから書いたものであれば信用できるのかもしれませんが、当てにはなりません。いろんなレビューを読んでいると、ある機能のなさをボロクソに叩いている人もいますし、なんとも思っていない人もいます。このような満足度が高いと言っても、その人達が満足しているということであって、自分が満足できるかどうかは話が別です。

価格.com - 2021年6月 薄型テレビ・液晶テレビ 人気売れ筋ランキング

人気売れ筋というのは人気と売れ筋が合体しています。売れ筋は販売台数なのでしょうか。ところが表示されているのは「満足度」です。満足度の高い順に並んでいるのです。どういうことなのでしょうか。信用できません。

価格.com - 薄型テレビ・液晶テレビ 格安!激安!大幅値下げランキング

これは初値から何%下がったかでつけているものです。満足度はバラバラです。この比較でその商品が割安なのかどうか判断できるのかどうかは定かではありません。

価格.com - 画面サイズ:50V型(インチ)の薄型テレビ・液晶テレビ 年間電気代の安い順 (年間電気代:2000円~3000円未満)

ランキングにはないので、50インチの4Kテレビの年間電気代で並べてみました。年間電気代は待機電力で算出しているのかもしれませんが、各社算出方法が統一されているのかわかりません。メーカーの発表に盲目的に従っているだけかもしれませんので、一概には信用できません。

絶対的に信用できるのは、値段の高さや画面のインチサイズの比較です。これは間違いありません。これは誤記がない限り、完全に客観的な指標です。


追記(10:30):必死の思いで、さらに1クラス分片付けました。ノルマはあと4クラス分ですが、いくら頑張ってもあと2クラスが限界です。英作文のチェックはきついです。


追記(11:30):統計分析というのは、全体的な傾向を見るのには便利ですが、個別の事情を掴むことはできません。私みたいな文学系の人間にとっては、コロナ感染者数の増加のグラフを他国と比較して、「さざ波みたいなものだ」なんてして、絶対に言えません。自分か家族や近しい人が死んでも、そんなものさざ波程度だと言えるわけがないのです。某Fランク大学の某教授先生は、あれで全体を見たつもりになっているのでしょうが、彼が見ているものは全体のように一見すると見えるもの程度なんだということに彼自身気づいていないのは致命的です。ああいうバカを一人でも減らすためにも、文学の復権を望みます。