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実家に不審者がやってきた:「住居侵入罪」と「不退去罪」 [雑感・日記・趣味・カルチャー]

夜、母親から電話。今日、貴金属買取の営業マンが巡回してきて、「トイレを貸してほしい」だのなんだの言って強引に家に上がり込み、部屋中の引き出しを勝手に開けられたそうです。東京から来た越谷出身の口八丁手八丁の営業マンの手練手管によって、母は気が動転してしまったのですが、母親も負けじとあーだこーだと言い返して、なんとか追い出すことに成功。家を出ていく前に、太々しいことに、亡き父親の仏壇に1本線香を上げて行ったそうです。頭がおかしいですよ。その後、容疑者はターゲットを移し、足の悪いお婆さんが住む隣家に上がり込んで同じようなことをして行ったとのこと。

田舎では、日中人が歩いていることはまずないし、知らない人がいたらすぐに気が付くから安心だと言って、玄関ドアを開けっぱなしにしていることがいまだに多いようです。しかし、時代は大きく変わって、田舎には人がいなさすぎて、変な人がやってきても誰も気が付かないのです。田舎だからこそ危険なのだと考えるべきです。

母には、ふだんからしっかり戸締りをし、玄関にはテレビドアフォンを取り付け、顔を録画したり、玄関を開けなくても家の中で応対ができるようにし、貴金属類は金庫を買ってしまっておくようにとアドバイスしておきました。

近くに私の弟が住んでいるので、彼に頼んで、すぐにでも工事をしてもらうように伝えておきました。忘れてならないのは、警察に電話で連絡をしておくことです。許可なく他人の家に上がり込むのは、「住居侵入罪」に問われるれっきとした犯罪です。

住居侵入罪(不法侵入)による罪の重さと逮捕後の流れ|刑事事件弁護士ナビ

「住居侵入罪」での法定刑は「懲役3年以下または10万円以下の罰金」となりますので、宅配業者の人も決して敷居を踏まないようにしています。家人が「玄関の中に置いてください」と言わない限り、自ら荷物を玄関の中に置こうとする業者はいません。彼らはきちんと教育を受けているのでしょう。

また、住人が「出て行け」と命じているのに居座る人は「不退去罪」に問われますが、「不退去罪」の法定刑は「住居侵入罪」と同様に「懲役3年以下または10万円以下の罰金」です。

母親は、「今日は怖くて寝られない」と言っていました。冷たいようですが、「お母さんは考えが甘いから、そういう目に遭うんだよ。詳しい話は後で聞くので」と言って今日のところは電話を切りました。


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