20年前に住んでいたアパート

20年前に住んでいたアパートがまだ残っていることを発見して嬉しくなりました。ここは千葉県市川市です。



このアパートの２階、左から２番目の部屋に住んでいました。当時からボロかったです。いまでは築５０年くらいになっているかもしれません。

ここに住んでいるときに結婚し、長男が生まれました。

ここで生まれて初めて空き巣に入られました。部屋を荒らされ、パソコンを盗まれました。これはいやな思い出の一つです。それがきっかけで埼玉に越しました。



アパートの駐車場で長男とよく遊びました。あいつはもう大学生です。



昔はベランダから東京湾が見えたそうです。上の階の住人に教えてもらいました。



下の階のおばあさんには、「あんたんところの嫁さんは、いい嫁さんだね、毎日布団を干して」と褒められた記憶があります。当時は褒められたと思っていたのですが、もしかしたら、ホコリが落ちてくるから、やめてほしいという嫌味だったのかもしれません。それから１年も経たないうちに、おばあさんはポックリ亡くなりました。まだ７０歳くらいではなかったでしょうか。息子さんと二人暮らしだったので、自宅葬でした。階段に葬式用の白黒の飾りが置かれていたのが印象的でした。人の命なんてあっけないものです。



当時は、ここに自販機はありませんでした。アパートを引っ越していくときに、この自販機の裏にワイルドストロベリーを植えてきました。もうないでしょうけど。

この近所で、夜中に暴走族が結集して、一人に男性を鉄パイプで集団リンチしているのを目撃しました。治安が悪い場所ではなかったので、驚きました。

アパート周辺から最寄りの駅までストリートビューで散策してみました。私が知っている風景は残っていませんでした。知っているお店もありません。私が通っていたパン屋もスーパーもなくなっていたことはショックです。駅前に映画館があったのですが、それもなくなっていました。妻とも観に行きましたが、他の女性とも行ったことがあります。ロシア語を学んでいるインテリな女性と『メン・イン・ブラック』というくだらない映画を観ました。当時の私は芸術映画しか見なかったのですが、頭の固い人間に思われたくないと思い、大衆向けの作品を選びました。そのせいでフラれたのでしょう。