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三島由紀夫vs東大全共闘(長尺版) [雑感・日記・趣味・カルチャー]



私は不勉強のあまり、このシンポジウムを文字化したものを読んだことがなかったので、全体的な印象はわからないが、このフッテージからは、全共闘の青年たちの空疎な議論に三島由紀夫がユーモアったっぷりに付き合い、三島の天皇観を注ぎ込んだということしか伝わってこない。そのユーモアは死を決意していたからこその余裕だったのかもしれない。

全共闘のメンバーとして三島と議論した小阪修平は、時代は三島の言っていた「天皇」の見方に近づいてきている、と述べているが、果たしてそうなのだろうか。私には疑問である。



「自ら描いた物語を自ら演じた」という締め。痛烈な皮肉である。