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「身に着ける」という表記が気になる [雑感・日記・趣味・カルチャー]

近頃、「身に着ける」という表記が気になっています。

「身につける」という言葉は、技や知識を覚える意味で使う場合は、「身に付ける」と表記するのが正解だと思っていました。衣服など物理的に着用するものであれば、身に着けると書いてもよいような気もします。

私が15年以上前からパソコンで使っている辞書には、「身に付ける」の一つしかありません。確認した辞書は、小学館の『国語大辞典』と三省堂の『大辞林』の第二版です。英語関係の辞書では、「身につける」と表記されているものしかありませんでした。かの有名な斎藤秀三郎が単独で編纂した『斉藤和英辞典』(和英辞典の古典!)を見てみましたが、「身に付ける」とあります。さらに、中2になる次男に確認してみたところ、「身に付ける」と学校では教わったと教えてくれました。

ところが、以下のブログによると、毎日新聞社では、「身に着ける」に統一されているとのこと。受動態のときは「身に付く」で、能動態のときは「身に着ける」、また、「身に着ける」と表記するほうが古くて、「身に付ける」は比較的新しいとも書いてあります。本当でしょうか。態の違いについての解釈は確実に間違っていると思います。

知識を「身に着ける」「身に付ける」はどちらも正しい、元々は「身に着ける」が一般的だった | ネットに書かれていないことを綴る

ネットでいろいろ検索してみると、確かに両方とも同じような意味として使われていることがわかります。そういう情報を手に入れてもなお、「身に着ける」に覚える違和感は消えません。

中国語における「着」と「付」の意味の違いを知っている人にとっては、簡単に正解を出せるのでしょう。私は中国語がわからないので、この問題を回避するために、できるだけひらがなにして使いたいと思います。