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昭和天皇が語りかけた“もう一つの玉音放送” [雑感・日記・趣味・カルチャー]



宮内庁が保管していたレコードの中に、戦後すぐ昭和天皇がラジオで国民に語りかけた録音が残されていることが発見されたという。数年前の放送だが、私は寡聞にして知らなかった。

戦後、食糧難に襲われ、皇居にデモ隊が押し入るほどの事態を収めるために、天皇が自ら国民に語りかけ、窮状を乗り越えるために一致団結し協力することを求めるという内容だった。

誰もが一度は耳にしたことがある、敗戦したことを国民に伝える「玉音放送」とは違って、そのときの言葉遣いは、比較的平易なものだった。また、国民に呼びかけるときに、国民を見下すような「爾臣民(なんじしんみん)」ではなく、「国民」を使い、天皇も国民の一人であることを暗に示しているのが興味深い。