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悪質な文科省と誠実なTOEIC [資格・学び]

TOEIC撤退ショック ― 大学入試共通テストに参加せず(寺沢拓敬) - 個人 - Yahoo!ニュース

TOEICはかつて商業英語(ビジネス・イングリッシュ)ですから、中学高校で習うものではないので、中高での英語の習熟度を測る指標にはなりえません。そんなことは英語教育に携わっている人間であれば誰も知っていることです。

すべての子どもたちが将来、会社で英語を使って仕事をするということも確定しているわけでもないのに、すべての生徒や学生に商業英語を(自主的に)学ばせるというのも理解できません。

英検やアカデミックなTOEFLなら理解できますが、TOEICを大学入学資格として利用するのは解せません。したがって、TOEICが撤退を決めたことは当然のことです。

一方、文科省の対応はいつも不誠実です。国民のためにならない無責任な改革ばかりしています。何か利権があるのではないかと勘ぐらざるを得ません。

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文科省は、思いつきと大企業からの圧力でコロコロと教育政策を変更し、文科省の天下り役人と教育利権を行使できる政治家(現場の教育のことなど、本当は何も知らないバカども!)が、子どもたちにも教員たちにもまったく得にもならない環境づくりに腐心しています。いい加減、現状分析をし、事実を元に、自分たちの過ちを認め、本気で改善してほしいと思います。安倍政権以降の改革はすべてダメです。最悪です。大学の経営も、大学生も大学の教員もよりいっそう疲弊しています。これ以上改悪されたら、私は自殺するしかありません。それくらい、生きる気力を失わせる改革ばかりです。

ここ数年、授業を100分または105分に延長する大学が増えています。文科省が年間30回の授業を実施せよと命じているからです。自分たちの命令に従わなければ、助成金は出さないと威張っているのです。30回の根拠を文科省から伝えられたことはありません。30年前は、年間24回でした。半期で12回で、ちょうど良かったのです。長期休暇中も研究活動が行え、授業の準備もできました。いまはあまりに忙しすぎて、授業の予習などできませんし、研究時間もありません。しかも、給料も上がっていないので、本すら買えません。もちろん、多忙のせいで、学問をする気力も起きません。文科省の改悪のおかげで、日本の大学の生産性が年々下がっているのです。その過ちを認めたくないがために、15回を14回にしていいから、1コマを10分から15分ずつ延長せよというのです。計算は合っていますが、集中力は持ちませんし、後ずれするので、保育園に子供を預けているお母さんの先生は、迎えに行く時間が遅れるので、延長料金を支払わなければいけません。その費用は自分持ちです。文科省の役人は本当にバカしかいないのでしょう。もし私が総理大臣だったら、文科省の役人は全員死刑にし、現場での教育経験のあるものしか教育行政に携われないように改革したいです。