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生きる気力を失わせるものと回復させてくれるもの [雑感・日記・趣味・カルチャー]

私にとって最大級の侮蔑の言葉は、「あなたは私の生きる気力を失わせる」です。

その人と一緒にいることで、自分の存在があまりに無価値で、いますぐにでも死にたくなるような気分にさせる人間を、半径1メートル以内のところに置いていくことは不幸でしかありません。そういう存在が、自分の精神を蝕むガンに発達する可能性は、できるだけ速やかに排除するのが得策です。自分の人生をときめかせてくれないものは、断捨離することが幸福への近道だと思います。

こんな文章を書き始めたのはこういう理由です。昨日の授業で回収した提出物の中に、教える気力も生きる気力も失わせるような文章があったのです。今日、通勤電車の中でそれを読んでしまい、不愉快な気持ちになりました。もちろん不合格の点数をつけました。帰宅後、そのことを思い出し、自分の中にボディーブローのようにきいてきたのを感じ、その点数を下方修正し、以上のようなコメントをわざわざ書いておきました。私に対してリスペクトを一切感じない文章は、私からは何も学ばないという宣言です。そんな学ぶことを拒否した学生(語義矛盾!)に対して、私がリスペクトする必要はありません。そこまで精神的に未熟な態度を取るというのであれば、私は彼女が成熟するまで、どん底に突き落としてやるつもりです。

私は男女差別主義者ではないのですが、私にダメージを与えるのは女性であることが多い気がします。私が受けるダメージは、妻からのものが全体の99%を占めていると言っても過言ではないのですが、残りの1%は自分の教え子です。

一方、そんな満身創痍の私を癒やしてくれるのは女子学生であることが多いです。今日の授業後、ある女子学生に「来年も先生の授業が受けられますか?」と聞かれました。「どうして?」と聞き返すと、「先生の授業を受けたいのです。先生の授業じゃなくちゃ、いやだなあ」と返ってきました。

自分で言うのもなんですが、若い頃の私も今の自分の授業を受けたいと思ったでしょう。それくらい自分が聞きたいことを話しています。それが教室の中での私の責任だと思っています。それがわかってくれる能力のある学生に私は慰められ、生きる気力を回復させてもらっています。