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学生の組織的犯罪(カンニング)を防ぐ方法について考える [資格・学び]

本日、ある学生から、同級生たちがテストでカンニングしまくっているという密告を受けました。私はまだ小テストしかやっていませんので、中間テストをしている他の先生の授業のことみたいです。私がやっている小テストに関しては、出席点として考えているので、不真面目な学生も一応やっている姿を見せることができるようにしているだけです。何も学んでいなければ、最終的に落とす用意は十分あります。

私は長いこと教員生活を送っていますが、カンニングに問題に巻き込まれたのはただの一度もありませんでした。ところが昨年、初めて悪夢を見させられました。その大学は去年から勤め始めたところです。他の大学ではそういうことが一切なかったので本当に驚きました。驚くというより裏切られたという気持ちでいっぱいなので、恨みに似た気持ちを抱いて秋学期は授業をする羽目になりました。偏差値40台ですから、勉強ができないのは当然なのですが、人間として完全にダメな学生が混じっています。誰がどう頑張ろうと救いようがないのです。

昨年の春学期の期末テストで、ある女子学生がカンニングしていたという密告を受けました。怪しい学生の成績をテストの成績に見合わないものに、つまり、AからCへ格下げしておき、もし不服があるなら教務課に訴えてほしいと言っておいたのですが、その後なんの音沙汰もないので、自身のカンニング行為を認めたということでしょう。もし不正行為が教務にバレれば、他の試験でも同様なことをしていると疑われ、その1年分の成績がゼロカウントになって、留年になるか、退学処分になります。また、その学生は問題学生としてマークされ、いろんなものを掘り返されて、最終的には退学処分に追い込まれるのがオチです。

そういう不名誉なことをされたので、秋学期は対策を講じたのですが、それでも甘かったので、今年からはもっとシステマチックな対策をするつもりです。

学生たち組織的犯罪行為(カンニング)を防ぐ方法として、4つ考えました。

1. テストの問題を分割し、それぞれ制限時間が来たら、すぐに回収するようにする

いつまでに学生に渡しておくと、スマホや教科書を引っ張り出して、時間をかけて調べて解答してしまう可能性もあるし、隣の学生から教えてもらうことも可能になるので、制限時間を恐ろしく短くして、その隙を与えないようにするのです。これはうちの次男に教わった方法です。中間テストでそういうことをした先生がいたそうです。

2. 問題自体を工夫して教科書をチラ見しただけでは解答できないようにする

問題文に微妙な誤情報を紛れ込ませておいて、それを見つけさせて、なぜ間違いなのかを論理的に説明させるようにしても良いかもしれません。そういう問題ならば、教科書を丸暗記しておくことが前提になり、あらかじめ仕込んでおいた情報との齟齬を一瞬で察知する能力が必要になります。また、授業で得た知見を応用する必要があります。そのためには教科書をしっかり読み込まないといけませんし、授業中に教員が説明した内容を記憶しておく必要があります。その上で、自分なりに咀嚼して、言語化する能力が必要です。

3. 問題の間違いの数を答えさせ、その上でなぜそう考えたのかを説明させる。

宅建の問題でもよくありますが、4つの説明文の中で間違った説明の数を答えさせるものがあります。あれは内容を正確に理解できていないとなかなか解けるものではありません。誤りの数を答えることができても、それがなぜ間違いなのかを説明できなければ、理解できていない証拠となり、点数はつけないことにしてもよいでしょう。


4. 警告の意味で、問題文の冒頭に、少しでも疑わしい行為があった場合、試験を中止し、教務課に連絡を入れる誓約文を書いておき、それに同意できない学生は受験をさせないようにする。

資格試験の多くは、机の上にペットボトルや筆箱すらおいておくことはできないようになっています。スマホは電源を切ってカバンの中に入れるように求められます。試験監督はつねにウロウロしており、いろんな角度から見張っています。一方、大学の場合は、予算の都合で、他の試験監督を導入することが経済的に難しいので、試験問題がカンニングを不可能にする形にするしかないのです。


もし難易度を上げたことで学生からクレームが来た場合、それは不正を働く学生自身に責任があるわけで、そのような不正を働く犯罪者を社会に出さないのが教員の責任です。それにクレームをつけるなら、犯罪を容認するべきという社会になることを求めていることになります。そのような見解を持つものは、社会を悪化させる人間ですから、矯正するか、排除するしかありません。私は矯正教育にはまったく興味がないので、単純に排除するつもりです。


いずれにせよ、カンニングを不可能にする試験問題を作るしかありません。

その他、初歩的な対策ですが、試験中の様子をスマホのカメラで撮影しておく方法もあります。また、座る順を学生たち自身には決めさせないようにする方法も効果的でしょう。スマホを回収する方法もあります。しかし、普段使っていないスマホと通常使っているスマホを用意して、使っていない方を教員に回収させて、堂々ともう1台を使う学生もいるでしょう。このような方法だけでは、不正を完全には防げないので、あらゆる手立てを講じる必要があります。まずは、私はすべての不正行為を見逃すことなく、厳格に対処する意向であると学生たちを脅しておくのも良いでしょう。いまから不正行為を画策している学生には、これ以上授業に出席しても無理かもしれないと思わせておくことも有効だと思います。

ということで、来週からしっかり警告しておこうと思います。





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私も週1でポリリン酸を塗布しています。長期的な効果があるのかどうかわかりませんが、最初の頃、スポンジについた着色汚れを見てびっくり。特に、歯の裏側は汚れやすいのですね。いまはスポンジが汚れることはないのですが、白くなってほしいので使い続けています。1瓶買うと、週1の使用で半年から1年は持つかもしれません。




宅建の学習の進捗状況の報告:昨夜は時効と制限行為能力者の復習をしました。今朝は出勤前に少しだけ意思表示の復習をしました。「権利関係」に関しては一度理解してしまえば忘れることはないので、少しずつ区切ってしっかり覚えてしまった方がのちのち楽になるはずです。宅建業法と法令上の制限は理解しやすいものが多いのですが、覚えるべきことがたくさんあるので、夏休みに集中的に暗記します。それまでは民法に専念します。








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