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「威風堂々」と「冬」の簡易版チェロ用楽譜に指番号をつけました [音楽・楽器]

エルガーの「威風堂々」とヴィヴァルディの「冬」(『四季』より)の簡易版チェロ用楽譜に指番号をつけて練習しました。

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演奏自体は簡単なんですけど、相変わらず指番号をつけるのが大変です。こんな楽譜を初見で弾ける人はどのくらいトレーニングを積んでいるんでしょうね。1年やそこらでは身につかないでしょうね。

この頃は、エレキギターとチェロばかり練習しております。なぜでしょうかね。



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エンジンオイル交換ついでに下回り点検 [クルマ]

13年目のフィットのエンジンオイルを交換するついでに、ユーザー車検を通すために下回りを点検しておきました。(ちなみに、今回はオイルフィルターの交換はしませんでした。)ブーツ関係が心配だったのですが、どこも亀裂は入っていませんでした。ドライブシャフトのブーツ以外は全部数年前に交換していますから、当然といえば当然です。ドライブシャフトブーツは10年が寿命だと言われているようですが、問題なさそうです。乗り方にもよるんでしょうね。12万キロ台ですから、そろそろ寿命に近いことは確かでしょうけど、2年後に廃車にする予定なので、これ以上は整備する予定はありません。配管類も大丈夫そうです。ところどころ錆びてはいますが、穴は開いていません。

ブレーキフルードも前回交換してから2年も経っていないので、きれいだし、クーラントも今回は交換しません。ミッションオイルはもう交換しないでしょう。スターターモーター(セルモーター)も1年ちょっ前に交換してもらったばかりですから、問題ありません。バッテリーも去年の8月に交換したばかりですし、灯火類も全部大丈夫です。発煙筒は期限切れでしたが、電池式の非常信号灯(エーモン工業)があるので、それと交換しておきました。インパネのランプ類もみな点灯しています。つかないのはエアコンのランプです。あれは4年ほど前に交換したのですが、また切れました。接触が悪いだけかもしれませんけど。ワイパーのゴムもまだ使えるので交換しません。プラグもイグニッションコイルも5年ほど前に交換したので、交換する必要はありません。タイヤも去年4シーズンタイヤをヤフオクで落札して交換したので、溝はたっぷりです。あと2年以上確実に使えます。

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1週間後、ユーザー車検を受けてくるので、あとはテスター屋さんで、サイドスリップと光軸の調整をお願いしなきゃ。近所の自動車整備工場で、テスターがあるという看板を見かけたので、近いうちそっちに行ってみようかと思います。車検場に隣接されているところに、車検前に行くと順番が遅くなるので、数日前に調整してもらっておいたほうがいいかも。



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黒澤明監督『素晴らしき日曜日』(東宝、1947年) [映画]

『素晴らしき日曜日』を見るのは今回が2度目です。敗戦からまだ2年しか経っていない、上野を中心とした東京の風景が鮮やかに映し出されています。何もかも(おそらく家族さえも)奪われた戦争帰りの青年(沼崎勲)と、彼を支える若い女性(中北千枝子)の恋愛に、黒澤監督が日本の未来に希望を託したと思われる作品です。



物語はあってないようなもので、貧乏な若い恋人たちが日曜日のデートをたった35円(いまなら3500円程度?)でやりくりするだけの話です。デート中、人々の暮らしの格差に衝撃を受けたり、土砂降りに遭ったり、ダフ屋と喧嘩してコテンパンにされたり、喫茶店でぼられたり、一日を通してさんざんな目に遭うのですが、それでも若者たちが必死で前を向いて生きていこうとする姿に心を打たれます。

見直して気づいたのですが、この作品は、背中を映すシーンが多いのと、心の葛藤を描くための「長回し」を多用しているのが興味深いです。背中を見ていると、自分も彼らと同時代を生きているかのように錯覚したり、また長回しによって共感(synpathyではなく、empathyのほう)するための時間を十分に与えられているように感じます。

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ここは、二人が地面を黒板代わりに計算をしているところです。ボロアパートを見せてもらった後に、自分たちの収入で家賃を支払うことができるかどうかを話し合っているのですが、到底賄えません。こういう背中を映すシーンはなかなかお目にかかれません。独特です。

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大通りを使って子どもたちが草野球をしているところに遭遇し、青年は参加させてもらうのですが、途中、牛車が通り、邪魔をされます。まるで奈良時代のような風景です。

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ドラえもんで有名な土管のシーンです。昭和50年代の初めにもこういう土管は空き地でよく見かけました。

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自分の下宿先に恋人を連れ込んだけれども、当時の貞操観念が邪魔をしてゴタゴタがあります。相手が好きすぎて、逆に心が離れてしまうような切なさを感じます。私も若い頃を思い出しました。ここでも背中が長く映されていますし、長回しによって緊張感が強調されています。

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夜、爆撃で破壊された廃墟に立ち入って自分たちが将来経営するベーカリー&コーヒーショップを思い描く印象的なシーンです。

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これも背中のショットです。

ここは上野公会堂か東京公会堂ですが、聴衆も奏者もいないところで、青年は指揮者のふりをして自分たちを鼓舞しようとするシーンです。しかし、演奏をしようとするたびに、冷たい強風が吹き荒れて、頭の中で聞こえるシューベルトの「未完成交響曲」がかき消されてしまいます。

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ここはいわゆる「第4の壁」を破るシーンです。これを強調するための背中のシーンの多用だったのかもしれません。中北千枝子が仮想の聴衆(映画を観ている我々)に向かって、貧しい若者たちを応援して拍手をしてくださいと涙ながらに訴えかけているシーンです。戦後すぐという時代的背景を考えると、やるせない気持ちになってきます。同時に、いまも同じような状況に苦しんでいる人たちが多数おられると思うと、主人公たち同様になんとも言えない気持ちになります。

この作品で青年を演じた沼崎勲さんは6年後に37歳という若さで亡くなっています。過労による心臓麻痺だそうです。息子さん(沼崎悠)は有名な俳優ですね。中北千枝子さんは私達世代では「ニッセイのおばちゃん」として知られています。懐かしいですね。

YouTubeには、この映画を複数人で見ながら語り合っているものがありました。確かに、大勢で見て、日本の来し方行く末ばかりではなく、恋愛なんかについてもしんみりと語り合いたくなる映画だと思います。

小説同様に前衛的!文豪・安部公房の写真家の側面 | ARTICLES | IMA ONLINE

わたくし、恥ずかしながら、若い頃、安部公房のこういう写真に多大なる影響を受けました。

旧制中学時代の太宰、4年を通じて好成績(Web東奥) - Yahoo!ニュース

太宰は東京帝国大学文学部フランス語学科ですからね。落第生や道化みたいなのは全部演技なんですよ。それを「暗い」の一言で片付ける連中が昔ゴロゴロいましたが、連中こそクソ野郎なのだと私はいまだに思っています。

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