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成瀬巳喜男監督『旅役者』(1940年、東宝) [映画]



旅役者 (1940年の映画)

『旅役者』というタイトルからもわかりますが、主役は旅芸人。彼の名前は俵六(藤原鶏太)です。しかし、俵六が演じるのは人間ではなく、馬の前足。つまり、馬の偽物です。しかも、彼が所属しているのは、中村「菊五郎」という偽者が座長のインチキな一座です。菊五郎といえば、尾上が本物であることは歌舞伎を少しでも知っている人には誰でもわかること。「音羽屋」の屋号のほうが馴染みがあるかもしれません。

そんな俵六ではありますが、馬の足の演技にはこだわりが強い男です。プライドを持って馬の前足を演じているのです。ところが、初回の公演の前に、彼が大事にしている被り物の馬の頭を壊されてしまいます。拗ねた俵六は舞台に上がることを断固として拒否し、結果、悲しいかな、本物の馬に仕事を奪われてしまうのです。

いずれ近い将来、人間はAIに仕事を奪われることになると近頃は盛んに脅かされます。この作品は、そんな我々の悲劇的な未来を先取りしているように思えます。悲しさと面白さと恐ろしさが器用に混じり合った作品として仕上がっています。ラストシーンは滑稽ですが、切なすぎて、素直に笑えるものではありません。

成瀬巳喜男の作品としては、私が観たことがあるのは、高峰秀子主演の『秀子の車掌さん』(1941年)、『おかあさん』(1952年)、『あにいもうと』(1953年)、『浮雲』(1955年)など。他にも観たことがあるかもしれません。けっこう忘れています。




キノタネ ねり醤油 [食べ物・料理]

先日妻と二人でドライブデートに行った時に、手賀沼のほとりにある「道の駅しょうなん」に立ち寄り、ランチと買い物を楽しみました。そのときにこの「キノタネ ねり醤油」を見つけて購入しました、お試しサイズで、価格は200円ほどだったと思います。

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裏には「キュービックプランニング 千葉県柏市光が丘2-14-14」と書いてあります。

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容器はマヨネーズみたいな形です。口も星形になっています。

パッケージに記載されている通り、たくさんつけてもしょっぱくありません。私は餃子や小籠包につけて食べてみました。豆腐にも絶対に合うでしょう。

ふつうの醤油は舌を突き刺すような感覚を覚えますが、この醤油はまろやかです。見かけは味噌ですが、味噌の味はしません。なんとも不思議です。とにかく、甘みがあって美味しいです。今度見つけたら、大きいサイズのものを買って帰りたいと思います。

話を変えます。

うちの次男はめでたく東京の某大学に合格したのですが、すべての大学入試の合否が判明するまでは、私の母親には伝えないことにしました。

連絡すると、「電話を代われ。ちょっと話したいことがある」とか言って、「頑張らなければダメだ!」と無駄にプレッシャーをかける癖があるのです。本人はそれで励ましているつもりなのですが、言われた側はイヤ〜な気分になるだけです。それどころか、萎えちゃうと言うか、やる気を失ってしまうと言うか、なんとも腰が砕けるような、あるいはその無神経さと無責任さに怒りさえ覚えると言うか。

実力を最大限に発揮できるような状態にするのが良いことは本人が一番わかっているのですから、試験勉強をしていない第三者が分かったつもりで余計なことを言うものではないのです。だいたい「頑張る」と「ダメ」という言葉はどちらも勉強をしている人にとっては禁句です。言ってはいけません。

うちの母親は去年配偶者(私の父親)を亡くすまで、古い価値観で生きてきてしまいました。夫を亡くした後、その価値観が母親自身を崩壊寸前の危機に追い込んでしまったのです。その反省から、「頑張るのは良くない。楽しむことを最優先しなくちゃ」と考えるようになりました。私も楽しむことの重要性をことあるたびに吹き込んでおいたのですが、それでも、母親はふとしたきっかけで昔の価値観を出してしまうことがあるので、非常に危険です。

頑張っている人は、楽しんでいる人には絶対に勝てないのです。頑張っている人はいつでも負けるものです。それに気づかないと戦いには勝てません。勝とうとしているから負けるのです。自分自身に勝つんだとか言っているアホがいますが、自分が自分を潰しているのですから、負けるのは当然です。馬鹿すぎます。

母親はその価値観を頭では理解できているつもりになっていますが、体ではまったく理解できていないと思います。

長男の受験の時に、そんな私の母親に長男が無駄なプレッシャーをかけられたので、次男のほうは私が守ろうと思います。頑張っているようでは、持てる力を最大限発揮できません。経験上、現代人なら誰でもわかっているはずです。それが高度経済成長期を駆け抜けた世代にはわからないようです。まさに「老害」ですね。

「老害」というのは、自分たちの価値観こそが正しいと思い込んでいて、他人に押し付けまくるようなタイプの人間だと私は解釈しています。他人との距離感が近すぎるのです。相手も自分と同じ考えだと思い込んでいるというか、同じではなければいけないと思い込んでいる人のことです。私の世代にもそういう鬱陶しい人がたくさんいますが、私は子供時代から他の人とは違う考え方で生きてきたので、彼らのようには考えられません。「よそはよそ。うちはうち」です。正義感の強い人も同じ穴の狢です。いずれにせよ、私の嫌いなタイプです。





スバル360 [クルマ]



1967年式は、完全に止まっていないと1速に入らないので、信号で止まる寸前に青になると、2速発進にするしかないという話は面白いです。2速のレンジが広いので、上りの山道はもっぱら2速。また、開発者が長身だったため、185センチの人でもゆったり座れ、ふつうの日本人だと足がペダルに届かない場合もあるとのこと。

私も近所でこの車が走っているのを見かけたことがあります。数ヶ月前ですが。酔狂な人もいるものです。

後半に出てくる、1958年式の初期型は相当の運転が難しそうですね。

トレーラーってこういう感じなのねえ [クルマ]



私には運転できそうもありません。すごいなあ、お二人とも。

デッドニング&断熱 [クルマ]



ジムニーは雪道でスタックした車やトラックを救出する動画を見て、その性能に感心しているのですが、当然でも農道や山道にも適しているんですね。なんだか楽しそうです。

デッドニングに関してですが、私はスバルXVのラゲッジルームだけ施工してみました。効果のほどはまったく実感できていません。先ほど妻に運転してもらって後部座席に乗ったのですが、静かなものでした。もともと静かなんだと思います。妻が後部座席がうるさいというのは、助手席に座りたいがためでしょう。いままで助手席に乗ることを避けていましたが、私と一緒にいたいけれど、恥ずかしいからそんなことを言い出したのだと思います。

断熱に関してですが、XVのドアには不要でしょう。デッドニングもいりません。やるならルーフですね。私は雨の音なんかまったく気にしませんけど(むしろ雨の中を走るのが大好きなくらいです)、真夏に車内の温度が上がりすぎて、冷房が効きにくいことがわかった場合に作業を決意するかもしれません。いまは面倒なので、やりません。

今日は散髪に行きました。だんだん老化してきているので、散髪のたびに寂しい気持ちになります。私の父親なんて、私の歳の頃は、ほとんど髪の毛がなかったので、それに比べたらマシですけどね。




こりゃあ、すごい。キーレスエントリーの取り付けなんて私にはとうてい無理。ドアミラーの自動格納キット(汎用品)すらつけられないのですから。

パワーウィンドウをつけないという潔い判断もいいですね。私も手動でクルクル回すタイプの方が懐かしい感じで好きです。歳のせいでしょうかね。



タコメーターが劣化して、正しい回転数が表示されていなかったとはねえ。スピードメーターもずれていることがよくあるようです。以前乗っていたフィットは、テスター屋さんで見てもらったとき、時速45キロ出さないと40キロが出なかったのですが、あれは最初からなのか、劣化によるものなのかわかりません。フィットではOBD2の情報からのわかる速度とメーターの方の速度がかなりずれていましたが、XVもそうなのかなあ。


追記:まだちゃんと予習が終わっていないことに気づいたので、予習を再開しました。まじめにやればあと1時間で終わりますが、疲れたので明日に持ち越します。明日以降は、さらに後期分の予習も始めようかと思います。その目処がついたら、なにか資格試験の勉強をします。何度も言うようですが、簿記3級は取り損ねたのでかなり悔しいのです。改めてしっかり勉強してもいいかと思っています。大学受験が終わったら、次男も何か資格を取りたいと言っていたので、簿記3級を受けるかもしれません。






LEDルームランプ(電球色)に交換 [クルマ]

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注文品が届きました。

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LEDルームランプ(電球色)やらKTCのカップ型オイルフィルターレンチやら何やら。現物合わせをして確認したのですが、XV(GT7)のオイルフィルターには内寸66.5mmのものがぴったりでした。あとはスバル純正のオイルフィルターと、上抜き用の道具を購入する予定です。あと数ヶ月はエンジンオイルを交換する予定はないので、まだ買いませんけどね。メーカーは1年に1回の交換を推奨していますが、ディーラーでは半年に1回の交換を勧められました。私はディーラーの考えに従うつもりです。11月に納車されたので、4月か5月に交換するのが良いのでしょう。


京都機械工具(KTC) カップ型オイルフィルターレンチ AVSA-067

京都機械工具(KTC) カップ型オイルフィルターレンチ AVSA-067

  • 出版社/メーカー: 京都機械工具(KTC)
  • メディア: Tools & Hardware




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早速ルームランプを交換しました。

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微妙に明るくなった感じです。ホワイトにしたわけではないので、すごく明るくなった感じではありません。でも、私は電球色が好きなので、これで満足です。

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こっちも交換。

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爪はこんな感じなので、フロント側からこじ開けた方が良いようです。

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これはスマホのフィルムです。傷がついたり、気泡が入ってしまったので、交換しました。

さらに、エンジンルームの中にある予備のヒューズを先日使ったので、それを補充しておきました。






ついでに報告ですが、本日、次男の合格発表が一つありました。MARCHの一角からです。その知らせを聞いて妻は大喜びでした。明日その大学に別の方式で受験する予定でしたが、合格したので行かずに済みました。今日受かった大学の下のレベルのは受けないことにしたので、あとは1つだけ受ける予定です。大学の名前で人生が決まってしまう世の中が今後も長く続く可能性が高いので、できるだけ名の通ったところに入れることを願います。


サルフェーションの除去装置 [クルマ]



私が取り付けたのはBX-10 サンダーUP DC12V国産車専用です。この動画で取り上げられているのと同じような機能を持つ装置です。効果があるのかどうかは長期的に使ってみないとわかりません。アイドリングストップ車専用の高額なバッテリーが2、3年程度しか持たないところ、4、5年使えるかもしれないことを期待して取り付けました。


BX-10 サンダーUP DC12V国産車専用 -

BX-10 サンダーUP DC12V国産車専用 -

  • 出版社/メーカー: ブレイス
  • メディア: Automotive



交通取り締まり、いくら厳しくしても違反が減らないワケ 「年間500万枚」の切符は意義あるのか [雑感・日記・趣味・カルチャー]

交通取り締まり、いくら厳しくしても違反が減らないワケ 「年間500万枚」の切符は意義あるのか

罰を与えることで他人をコントロールするという方法はいかにも警察的な思考パターンです。教員の私とは相入れない発想です。コロナ禍で始まった「マスク警察」やSNSでの容疑者叩きも、「正義」の暴走で、まさに警察的な発想に基づいています。その考え方が大嫌いなので、私は小学校からずっと風紀委員は絶対にやりませんでした。

それを言ったらおしまいだとはわかっていますが、警察が交通取締りにいくら精を出しても、速度違反は減りません。取り締まりによって効果が上がっているというデータも提出できないのですから、そんな非科学的な交通安全対策に無駄なお金を費やすのはさっさとやめてしまったほうがいいと思います。

私も速度違反で罰を与えられた経験がありますが、あれは相当なショックで、警察への憎しみが数千倍に増加しました。あれから何年も経っていますが、いまだに恨みや不信感は消えません。昔、空き巣に入られパソコンを盗まれたことがあったのですが、警察は犯人を捕まえる努力さえしてくれませんでした。警察というのは弱者に強く出て、本当に悪い連中をのさばらせたり、共存関係にあるのだと思っています。

一般の無垢な人々を本気で守る気があるのであれば、警察は安全運転をしている人たちにご褒美を与える存在になったほうがいいと思います。人間は承認欲求の塊だし、報酬系を刺激されることを求めて、積極的にルールを守ろうと腐心するはずです。ちょっとしたことで咎められて、罰金を取られるような経験を積んでいくと、不幸な感情に支配され、警察が見ていないところでは悪いことをし、見ているところではそれを避けるようになります。それが交通安全に貢献するかと言ったら、まったくないでしょう。むしろ逆効果ですし、マッチポンプになっています。

警察は、小学生並みに幼稚な発想のまま、あと何百年もやっていくつもりなんでしょうかね。いい加減、成長して欲しいものです。

テレビで、警察が速度違反や酔っ払い運転をしている人を取り締まり、警察官が人情丸出しで説教をする番組を垂れ流すことがありますが、彼らがやっていることをメタレベルから見るような報道はありません。一事が万事そうなのですが、テレビというのは、ジャーナリズムとしてあまりに低レベルすぎるのです。たぶん、テレビ局の人間というのは、良い大学を卒業した人で固めているのだと思いますが、私から見たら、バカだらけに見えます。

テレビ局のバカどもで思い出しましたが、先日「がっちりマンデー」という番組をちらっと見ました。あの番組もバカだらけです。紹介されていたのは庭の植物に水を撒く散水ホースのメーカーのTAKAGIです。彼らの目玉商品である散水栓は5パターンの水が出るということを言っていました。驚いたことに、その1つが「ストップ」でした。バカすぎて笑えました。商品を紹介していた担当者は最後にもう一つのパターンの水の出し方を示していたので、ストップを入れたら6パターンになってしまいます。そもそもストップは水の出方とは関係ありません。学校の勉強だけをしてきたような、世間知のない人が番組を作っているのでしょうね。

あの番組は、粗利と純利益の区別もせず、「年商何億円!」とか言っているだけで、その企業が本当に儲かっているかどうかのデータは一切示さないのです。あまりにバカすぎる番組なのですが、なぜかうちの妻が好きでよく見ています。

「私は失敗したことは一度もない」白熱灯の発明で1万回の実験を繰り返したエジソンがそう豪語したワケ 失敗することより、挑戦しないことを恐れよ | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

「失敗することより、挑戦しないことを恐れろ」と言ったのは、本田宗一郎氏だったのですね。こういうのは成功した人だけが言える言葉です。